ナミダのクッキングNo.2514 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

職場に送られてきたものの中に、こんな一文があって驚いた。

「電話が怖くてたまらない。電話のせいで出勤できない」

新入社員だそうだ。
会ったことも見たこともない相手と、受話器を介して話すことが恐ろしくてたまらない。
だが、電話をとるのは新入社員だ、と強制される。
それで、完全にまいってしまい、出社不可能。

私だって、社会人になりたてのころ、電話をとるのはとても緊張した。
相手は新入社員かどうかなんてわからないし、わかったところで容赦することなく、早口で、言いたいことをまくしたてる。
もちろん、名乗らない相手も多々あった。「名乗らなくてもわかって当然」、と言わんばかりに。
 
だから、電話に出るのが怖い、という気持ち、わからぬでもない。

しかし、今の若い人の中には、「怖い」だけじゃなく、電話を「失礼だと感じる」人がいるらしい。
相手が何をしているのかわからないのに、もしかしたら、ものすごく忙しい最中かもしれないのに、「電話をかけて物事を頼む」とは、なんと無神経なのか、と思うのだそうだ。
「頼みごとは、まずは相手が手のあいたときに見られるメールでするのが当然だろう」と。

…こうなると、もう、どうしていいかわからぬ。
私など、いきなりメールを送りつけて物事を頼む方が失礼ではないか、と思う。
まずは電話で、もっと言えば会ってお願いするのが一番、じゃないのか。

新人時代、私も電話は怖かったが、だから出社できない、というところまで追い詰められはしなかった。
そのうちに、慣れた。
しかし電話という伝達ツールに対し、根底に「無神経だ」という思いがある以上、決して慣れることはない。

…いや、もう何とも、結論の出しようがない。
 
 
 
 
 
電信はわざと消し去るものもある
鞠子