ナミダのクッキングNo.2408 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

公共施設に行くと、こういう張り紙を見かけることがある。
 
「香水・整髪剤の使用は自粛してください」
 
化学物質過敏症の人に配慮した呼びかけだ。
テレビで見たことがある。
床や壁に使われている接着剤に拒絶反応が出てしまう人がいる。
「それらを除去した部屋から出られない」という壮絶な日々の様子が映し出されていた。
実際、私の知人の息子さんがこの疾患を持っており、非常に苦労している旨、聞いた。
なんでも彼は、「印刷物のインク」に反応してしまうそうだ。
従って、教科書とか学校で配られる資料とかが危ない。
 
目に見えないものに強烈に反応してしまう。
大変気の毒だと思う一方、香水や整髪剤など、本来、「外出するときに使うもの」を「外出時に制限される」というのは、結局「使うな」ということであり、いったいどうすればいいのだろうと悩ましい限りだ。
 
ところで、香水も整髪剤も、「ここちよい香り」を想定して作られているはず。(もちろん、度が過ぎなければ、だが)。
しかし、過敏症ではない私にとっても「決してここちよいばかりではない」という体験をした。
 
もらいものの洗濯洗剤を使ったら、その「芳香」がすごすぎるのだ。
しょっちゅうCMで見るP社の製品。
部屋干ししたら、部屋中、甘い香りが漂っている。
今日、それで洗ったスパッツをはいているのだが、1日中香りが私について回った。
甘くて優しいいい香りなのだ。でも、とっても落ち着かない。今まで、洗濯物がこれほど香らなかったこと、それから、シトラス系の香りが好きな私には、甘すぎる。
 
私は「落ち着かない」で済むが、これが「呼吸が苦しい」や「からだがかゆい」や「めまいがする」としたら、その苦痛はいかばかりか。
 
よりにもよって、大きなボトルでいただいてしまった洗剤。
捨てるのはもったいない。
今日はスパッツだけだったが、今後、全身、この洗剤で洗ったものを身につけて公共施設に行ってもよいのだろうか。
 
いろいろ悩んでしまうのである。
 
 
 
 
やわらかくそこはかとなくたゆたう香
鞠子