オルガンリサイタルを聴きに愛知県豊田市へ。
奏者は超巨匠トン・コープマン。
豊田市コンサートホールのパイプオルガンは、「一聴の価値アリ」と鍵盤楽器に詳しい音楽トモMちゃんが力説していた。
北ドイツのバロック様式でつくられており、うちの地元のホールにあるパイプオルガンとは「音が全然違う」、という。
「あのオルガンでトン・コープマンがBACHを弾くなんて、贅沢も贅沢」、だと。
「音がどう違うの?」
「聴けばわかる」
…そんなこと言われ、どんなに胸弾ませて行ったことか。
駄菓子歌詞…
正直申し上げると、情けないことに音の違いは「わからなかった」。
聴き分ける音楽耳、なし。
ま、知識もないドシロートだから仕方ないが。
開き直って、感想をいくつか。
なによりコープマンがドラマチックで情熱的な弾き方をすることに圧倒された。
1月に地元で聴いたロレンツォ・ギエルミとは弾き方が全然違うんだ…と感動してしまった。
熱くてダイナミックなBACHもすばらしい。
パイプオルガンは様々な音色が出るから、曲の印象がガラリと変わる。
今回は、「音」に集中して聴いていたためか、なかに「好きな音」と「強すぎて好きじゃない音」があることを発見(発聴?)。
…などと、巨匠の演奏を邪道な楽しみ方で満喫した2時間だった。
オルガンの音が心をかき乱す 鞠子