ナミダのクッキングNo.1855 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

今日の映画鑑賞は『復讐したい』。
…結論から言うと、「なかなかやるじゃん」、だった。

実は、全く期待していなかったのである。

主演:水野勝・高橋メアリージュン…と言われても、え?誰?…だし、ポスターを見たら、いかにも「イマドキの若者だらけ」。
だから、マンガチックでチャラい非現実系…と思っていたのだが、嘲笑しながら観てられる内容ではなかった。

2020年『復讐法』制定

つまり希望すれば、被害者家族が犯罪者を「決められた島内」「決められた時間内」という条件付きで「殺してもいい」という法律だ。
…そんなバカな法律…と思えないのが怖い。

人間、誰しも「傷つけた相手に思い知らせてやりたい」気持ちは持ってる。
それなのに、傷つけた相手は、法律の目をかいくぐって、何ら罰を受けない場合もある。
そんなときのやり場のない怒りをどうすればいいのか。

『復讐したい』は、単なる怒りの発散としての復讐を描くだけでなく、復讐は更なる復讐をよぶこと、罪を犯した人間のやむにやまれぬ事情など、ていねいに描かれていた。
例えば爆破犯人として登場するテロリストのリーダーは、テロリストになった理由を「両親を原発事故で亡くしたから」と口走り、胸に響く。

若者ばかり、なかなかやるじゃん。
見応え、あった。



リベンジで悲しみ苦しみ癒されぬ       鞠子