ナミダのクッキングNo.1434 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

もう10年以上、私の髪をカットしてくれてるNさんに、「3月いっぱいで退職する」旨、聞かされた。

Nさんは、いわゆる「正社員美容師」。
県内に数店舗出している美容室の社員で、今の店では「チーフ」という肩書き。
40代のベテラン。
当然、「独立する」のだと思った。

ところが、退職理由はそんな明るいものではなかった。
ご主人の病気だ。

前にちらっと「ダンナが病気持ちで…」とは聞いたが、まさかこんなに重篤だとは思わなかった。
思えないほど彼女はほがらかで快活だった。
ご主人のことも姑さんのことも、面白おかしく語ってたのに。

手術してすぐ、別のリンパ節に腫瘍が発現。
それは薬で押さえるしかなく、副作用と戦いながらも小康状態を得た。
ところが、今度は別の臓器に転移したのだそうだ。

今のままでは、チーフとしての責任が果たせない。
職場に迷惑をかける。
そしてなにより、後悔したくないから、夫と少しでも長く一緒にいたい。
そうして悩んで悩んで悩んだ末、結論を出した、と言う。

しんどいことはわかるけど、もしかしたら、外で働いていたから今までやってこれたのではないか、とも思う。
まともに24時間向き合ったら、精神的につぶれてしまうのではないか。
だけど、あまりに深刻な状況に、とてもそんなことは言えなかった。

まさかこういう理由でNさんと別れることになろうとは。
私はものすごく淋しい。
淋しいけど仕方がない…

そんな重い気分の時に、テレビで中村秀利さんが亡くなったことを知った。

『CSI:NY』でマック・テイラーの吹き替えをしていた声優さん。
何があっても冷静沈着で懐の深いマックの声に、はまりすぎるほどはまっていた。
CSIシリーズの中ではマックが一番好き。
その一因は、間違いなく中村秀利さんの声だった。
雰囲気も、ゲイリー・シニーズに似てて、まさしく「和製マック・テイラー」だったのに…

やだ…
こうして大切な人が、去っていってしまう…