ナミダのクッキングNo.1424 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

スイミングのジャグジーでまったりしていたら、「よっ!久しぶりっ!」とオジサンに声をかけられた。

たまに会うオジサン。
名前も何も知らないが、いつからか、「まるで昔から知ってる人」風。
今日も隣にボチャンと入り込み、おしゃべりが始まった。
何でも昼中、パチンコで儲けたのだそうだ。
儲けに至るまでの過程を、「専門用語」や「業界用語」だらけでお話しになってる。

…困惑した。
私、パチンコは全くわからない。
興味もない。
したがって、話が面白くない。

それが、
私のキャラなのか仕事で培った処世術なのか、相手に「つまらないと思ってる」ことを悟らせない応対をしてしまう。
それどころか、むしろ「興味深げ」にとられてしまう。(←つまり、私はかなりの「悪いヤツ」なのである)

だからオジサン、ますますヒートアップ。
パチンコ台の説明まで始まってしまった。

私、顔は「ニコニコ」、心中は「ウザっ」の二役を演じながら、ふと気がついた。

私も職場で同じことをしていないだろうか、と。

南朋さまや吉右衛門さまの話は、まだ許されるかもしれない。
しかし、BACHやオペラ、歌舞伎や文楽の話、なんて、聞く方はうんざりなんじゃないか。
ましてや、文学の話などされた時にゃあ(-_-;)…

なにしろまわりは全員年下のオトコ。
「つまらないです」、なんて、間違っても言えない。
興味ありそに聞いてくれてるヤツも、実は「お義理」なのではないだろうか。

自分がいいと思うものは、つい、熱く語ってしまう。
結局、私もオジサンと同じ穴のムジナ。
でも、価値観はみんな違うのだ。
私がいいと思っても、みんながそう思うとは絶対限らない。
特に、力関係が上の場合はなおのこと、自分の価値観を出しすぎるのはよくない。
相手は聞いてるふりしてやり過ごし、拒否できないストレスを抱え込む。

…パチンコ屋さんでの人間関係までしゃべりだしたオジサンの口元を見ながら、私は「明日から少し、プライベートに関しては口数を減らそう」と心に誓ったのであります。