ナミダのクッキングNo.1395 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

仕事がらみで「ソーシャルメディア」について、特に「負」の側面について、巷の話題を収集することにした。
…したらば今日の朝刊、2紙みただけで、こんなにも。

(1)「スマホいじるアイドルたち」

文芸評論家F氏は、東京秋葉原の劇場を中心に活動しているアイドルたち(←言わずと知れた、あのグループだろうな、きっと)に会う機会があった。

彼女たち、時間ができるとすぐに、スマホを取り出すのだそうだ。
ツイッターをチェックし、自分の写真をアップし、自己PRに勤しむ。

F氏は「態度が悪いわけではない。重要な営業活動なのだ」としているが、その光景を想像しただけで、私はゾッとする。

目の前に、話をしている相手がいるのである。
そこでスマホ三昧って、いくら仕事とはいえ、おかしかないか?
重要なファンサービスかなんだか知らないが、置き去りにしている目の前のF氏だって、「ファン」の可能性大じゃないか。

記事はその後、アイドルにまつわるツイッターや掲示板について紹介しているが、読めば読むほどゲッソリしてきた。


(2)「子にスマホ3カ条」

Y市PTA連合会と市青少年市民会議は「スマホ3カ条」を採択した。
内容は「必要のないスマホを持たせない」「フィルタリング機能を利用する」「午後9時以降はスマホを預かる」という3点。

これを採択したのは、市内小中学校の保護者や教諭180人、とある。

…ところで、この180人の皆さんはどうなんだろう、と思ってしまった。
駅のホーム、電車の中、病院の待合室…およそ私が行く公共の場で、スマホ三昧しているのは「大人」の方が多い。子どもたちは結構、「おしゃべりしている」。

持つな、使うなと上から命令するのは簡単なことだけど、命令した人がスマホに依存していたら、説得力を欠く。
欠くどころかマイナス、だ。


(3)「HPで『どうして衆院解散?』…小4の主張、実は20歳」

20歳の男性が小4になりすまして「どうして衆院は解散するんですか?『みんなに問い直すための解散だ』って言っていたけど、もんだいは一体なに?」と問いかけるHPを開設したんだとか。
そのことについて、安倍首相は自身のフェイスブックに「卑劣な行為」と批判するメッセージを投稿した。

小4になりすましていたこの男性は、若者の政治参加を促すNPO法人の代表。現在、HPの内容を削除し、謝罪文を載せているらしい。

確かに、
常識的には「うそをつくことはよくない」、と言える。
だが、ネットの世界は何でもアリだ。卑劣な行為と怒り狂う前に、HPを見る側が「小4かもしれないし違うかもしれない」「男性かもしれないが女性かもしれない」とあらゆる可能性を加味して見るしかない。

もちろん、このHPだけに限ったことではない。
安倍首相だって、「幼児になりきってHPを開設している」かもしれない。
そういうことができる世界なのである。
もちろん、『ナミダのクッキング』をしたり顔で毎日綴っている『鞠子』という人も、怪しい人かもしれない、と見るべきだ。


(4)「スマホに支配されない」

これは、大学生の投稿。

自身がスマホを手に入れた時、「スマホには支配されないぞ」と決意したのだそうだ。
だが、駅のホームで隣り合わせた老人と話したことがきっかけで、どうやら自分はスマホに支配されているみたいだ…マズいぞ、と気づいた、とのこと。

考えてみれば、しゃべっている時、スマホや携帯を触っていて相手の目を見ない友だちがいて、気になっていた、そんな対応をされると悲しくなる、と彼女は述べている。

…これは私もそう思う。(1)の秋葉原アイドルと同じ様相だ。

そういえば、うちの客様S社長がこんなことを言っていた。

「社長室で社員と話している時、一瞬でも僕の手がマウスにいくと、社員はとたんに失望を顔に出す」

…これからしばらく、私のソーシャルメディア話題探索は続くが、ますます暗闇に落ちていくに違いない…