結局、要約筆記養成講座を受講することにした。
今日は、開講式&第一講座。
…だがとにかく、オドロキの連続だった。
まず、
要約筆記=筆談、だと思っていたが、そんな簡単なものではなかった。
今日は4時間あまりの講座なのだが、講師が話すのとほぼ同時に要約筆記者がパソコン入力し、そのまま画面で映し出されるのである。
ツールはパソコンだけでなく、手書きもある。
講義を聞きながらシートに書き、それがOHCで映し出される。
…これは、大変なことだ。
合格率2割というのもよくわかった。
あわせて「音の伝わる仕組み」「聴覚生理」「福祉の歴史」「難聴者の臨床心理」といったことも学ばなければならない。
日本語の特徴、語彙、要約のしかたなど、言葉そのものの授業もある。
私はボランティア精神などという高邁な気持ちはさらさらなく、単に「言葉」に興味があったから、この講座を申し込んだのだが、なんと甘かったことか…(-_-;)
でも、今日一日だけで、初めて知ったことがいっぱいあったな。
例えば手話。
これは、手話ができる人同士しか会話できない。(←言われてみれば当たり前だが)
例えば聴覚障害の種類。
音が「聞こえる」ことと「聞き取れる」ことは違う。
歪んで聞こえる、かすれて聞こえる、子音が聞こえないなど、障害は多様であること。
そして、
要約筆記とは「情報保障」であり、これによって生きる希望を見いだせた人々がいること。
法律が変わって、「要約筆記奉仕員」から「要約筆記員」というソーシャルワーカー的立場に身分が裏づけられたのだそうだ。
前途多難、ということはわかったが、学んで損はない。
講師もこう言ってたし。
「ギブアップすることは、いつでもできますから」