ナミダのクッキングNo.1250 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

いつぞやもこのブログに書いたが、秋の恒例ビッグ行事に向け、報告者を一人見つけなければならない、のだ。

今週初め、第一回目のスタッフ会議を行った。
その時、私が考えてたテーマとは微妙に異なる意見でまとまったため、想定外だったA社のS社長が候補として頭に浮かんだ。
この人なら、快く引き受けてくれる。

…のだが、何だかひっかかるのである。

理由は単純。
S社長に、一人の人間としての魅力を、あんまり感じないからだ。

…ということにこだわるから、私はイバラの道を歩んでしまうのである。
テーマは置いといて、今回はやっぱりS製作所のK社長に登場してほしい。

…その思いがあきらめきれず、今日はアポなしでS製作所を訪問した。

S製作所は橋梁をつくっている。
創業は大正時代という老舗だ。
社員は約100名。
K社長は前社長のご子息なのだが、もともと「医師」だった。
諸事情があって、会社を継いだのだ。

この経歴もオドロキだが、さらなるオドロキは、「そのキャリアでその規模の会社のトップなのにめちゃ素直で謙虚」なのである。

会社を継がれて間もないころに会ったきりで、今日は本当に久しぶりにお会いしたのだが、年相応に老けてはいたものの、素直さと謙虚さは全然変わっていなかった。

「社員に会社の問題点を出してもらったら、社長の能力が低い、なんて意見が出た」
「トイレ掃除の効能を学んだので、さっそく、みんなでトイレ掃除をしよう、と提案したら、社長、どこか悪いんですかと怪訝な顔をされた」
など、さくっと話しちゃうのである。

いい格好をせずにこういうこと、言える人は、実は強い人だと思う。

今、取り組んでいることや課題をいろいろお聞きするところまでで今日は終わりにしたけど、やっぱり報告はこの社長にお願いしたい。

スタッフを説得する自信はある。
最大の難関は、K社長に了解を得ることだ。
謙虚な人は、自分のやってることなど取るに足らないと考えて、報告を拒否る。

今月末のスタッフ会議で、ほぼ間違いなく私の案は通る。
さてその後、K社長にどうアプローチしようか。

…と、やっぱりイバラの道に入ってしまった。

K社長は、まさか私がそのよな下心を持ってやって来たことなどツユほども知らず、帰りは広大な敷地の駐車場まで送ってくれた。