ナミダのクッキングNo.1212 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

実は先週末、「目からウロコ」の学びがあった。
あまりにいくつもありすぎて、まだ整理しきれれていないのだが。

[坪内逍遥 『小説神髄』]

○「小説の主脳は人情なり。世態風俗これに次ぐ。」
○「人間は情欲の動物なれば、いかなる賢人、善者なりとて未だ情欲を有たぬは稀れなり  」                  

…当たり前かぁ。当たり前だけど、結構衝撃的な指摘だった。

小説とはあくまで人の心の奥深くを表すもので、世態や風俗は二の次。
どんなに聖人君子ぶったって、しょせんは欲にまみれてるじゃないか

…なんて、めっちゃ痛快じゃん。


[NHKエグゼクティブアナウンサー 梅津正樹氏の講義]

○「日本は察し合う文化の国なんです。」
○「コミュニケーションとは、正しい言葉で話すことではない。相手の心に響くことが大事なんです。」

そうそう、相手との関係、表情、語勢、語調、言葉遣いから「察し合う」のが日々のコミュニケーション。

「私は彼が嫌いです」と言わず、「私は彼が好きではありません」婉曲表現をする。
ここから「嫌いなんだ」と察する。
コミュニケーションは、マニュアル化できない高度な能力が必要なんだ。

想像力を駆使して意志疎通をしなければならない。
時々、的はずれな想像をして、トラブルになったり傷つけあったりする。
そういう意味では、スリリングな言語、とも言える。

へぇ、こうして見ると、平凡な日常もなかなか面白いではないか。