久々に昼中スイミングに行き、閉館まで泳いだ。
その帰り、スイミングに車を停めたまま、向かいにあるスーパーに寄った。
スイミング仲間も何人か、店内にいた。
大型のチェーン店的スーパーではなく、地元密着の小ぶりなお店だ。
一目で店内全部見渡せる、程度の。
それが、
買い物し、レジを済ませ、マイバックに詰めている時、背後から大きな声で「鞠ちゃんじゃない?」、と呼ばれた。
驚いて振り返ったら、同級生のお母さんだった。
「久しぶりねぇ、お母さん、どう?」
…そうか、母は逝ってしまったことを知らないのか。
「亡くなって、2年になるんです」
「あら、そうだったの。大変だったねぇ。よく面倒みてあげたね」
「いや、たいしたことはできませんでした」
「そんなことない、ない。仕事もしっかりやってるし」
「いえ、それほどでは…」
「物書きの仕事は大変だと思うけど、だからお母さんのこと書いてあげられてよかったんだよね」
…(@_@;)(@_@;)(@_@;)
「…で、独身なの?どうすんの、これから…」
…(@_@;)(@_@;)(@_@;)
どんどんヤバいスパイラルにはまっていく。
そもそも私は「物書き」ではない。
いつか、書いたもので賞をいただいたことが掲載された新聞記事を、完全に読み違えている。
おまけに、
とにかく声がでかい。
小さなスーパー、スイミング仲間もレジのお姉さんも、さっきイチゴに100円引きの赤いシールを貼ってくれた店長も、あまりの声の大きさに、みんなこっちを注目してる。
この場で、本職の説明なんかしようものなら、延々、話は長引き、個人情報フルオープンになってしまう。
みんなの視線をくぐり抜け、ほうほうの体で逃げ出した。
居合わせたスイミング仲間、ウワサ大好きな仲良しオバサマトリオ。
…やだ、次、スイミングにいくのが怖い。
「あの人、あの人。独身の物書きだって(゜∇^d)!!どうやって食べてんのかしら」
…ああ、最悪(-_-;)