「ちょっと話を聞いてくれっ（｀Δ´）」と、シニア客様Ｋ氏が息せききって事務所にやってきた。
聞いたら、プッと吹き出してしまいそうだったが、頭から湯気が出そうな勢いのＫ氏を前に、何としても真剣な顔をしなければならず、たぁいへんだった。
何でも、
朝、自宅で奥様とすれ違った時、咳が出てしまったんだそうだ。
したらば奥様、すかさず、
「失礼ねっ（｀Δ´）ほんとにっ」
…と怒ったらしい。
…それだけのことだ｡それだけで、Ｋ氏は激している。
だが、これはいわゆる「氷山の一角」｡
最近、奥様の傍若無人ぶりが目に余る、と言うのだ。
着替えていたら「テレビが見えない」と顔をしかめられた。
休日、隣市の百貨店に一人で買い物に行き、夕方戻ったら「何でこんなに早く帰ってきたの」とウザがられた。
チラシを見ながら「ななつ星に乗ってみたいね」と言ったら、「お父さんとはヤだ」と即答した。
出るわ出るわ、日頃のうっぷん。
あげくの果て、
「カミさんがかわいそうだから一緒にいてやってるのに」
さらには、
「カミさんがいなければ、若い女の子と再婚するんだけどなあ」
ま、さすがにここまでおっしゃったので、私もニコニコしながら言っといた。
「Ｋさん、『カミさん』をＫにおきかえたら、そのまま奥様の本音、かもしれないですよ」
…好きで結婚したのにね｡
年月は、人を変えるのである(-_-;)(-_-;)
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