東儀秀樹さん、と言えば、

…ですよね、やっぱり。
この存在感、そこから醸し出される笙、篳篥、龍笛の天上に届くような響き…が好き…
…なんだけど…
ちょっとキツいこと、言ってもいいかなぁ(-_-メ)
今日は、かなりがっかりした。
東儀さんのナマ舞台を観るのは3回目。でもだんだん「邪道」になり、アイドルの舞台みたいになってる気がする。
今日は、人形師・辻村寿三郎さんをはじめ、画家やバレエダンサーも登場。前半は古事記を舞い、語り、演奏したのだが、せっかくの笙、篳篥、龍笛が、安っぽく聴こえてしまった。
だって音響はけたたましいし、語り手の女性の声も、「自分が主役」と言わんばかりの声で、煩わしかった。
おまけにアンコールでスタンディングオベーション…なんて、私は興ざめだった。
私としては、短い時間でもいいので「正装で、正統な演奏」をしてほしい。
そのオーラと音を観せてほしい。
初めて東儀さんのコンサートに行った時、東儀家の3人が正装で演奏した曲、素晴らしかった。
今も覚えてる。
だから、雅楽が好きになったのに…
休憩時や終了時、感動や称賛の声ばかり聴こえてきたが、私はがっかりした。
先週、聴きにいった「東京楽所」の方が、難しい音楽ではあったが、心に染みた。
残念だけど、こういう舞台なら、もう、行くのはやめよう、と決めました。
いや、私がカタブツなだけで、今はこういうふうなのがウケるんだろうな、きっと。