ナミダのクッキングNo.495 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

とうとう菊地直子さんが捕まったね。
逃亡17年、か。
その間、どんな思いで生きていたのだろう。

ところで、
私には、オウム事件にちなんだ忘れられないアドバイスがある。

地下鉄サリン事件が起こったころ、雑談と言えばオウム、オウムと言えば全員評論家、みたいな様相だったでしょ。
ご多分にもれず、私も新聞やワイドショーから得た真偽のほどがよくわからない情報をもとに、にわかコメンテーターと化していた。

坂本弁護士一家の遺体が見つかったというニュースが流れた直後のこと。
たまたま客様Y社長と電話で話をしていて、やっぱり坂本弁護士の話になった。
「最悪の状況になりましたね。やっぱり犯人はオウムだったんですね」…等々、にわか知識でしゃべったら、Y社長はいきなり痛烈な矢を放ったのである。

鞠ちゃん、
自分の目で見たのか?
本当に坂本一家は、埋まっていたのか?

…一瞬、何を言われているのかわからなかった。

それで、いろいろとつめた話をしている間に、はっと気がついた。

オウム事件は、「宗教」「無差別テロ」「毒ガス精製」といったセンセーショナルな要素が満載だ。
マスコミは、麻原氏の独特な外見や上祐氏のイケメンぶりまで放映して、煽動し続けた。

Y社長が言いたかったのは、
つまり、そういう異常な加熱状態にある中で、無条件にマスコミを信じるな、煽動された人の言葉を安易に信じるな、ということだったのだ。

大勢の人、権威ある人、専門家が言ったことでも、鵜呑みにしない。
一度は疑ってかかってみる。
自分の目で見たことを基準に、違った角度から考えてみる。

これは、それまで全く気づいてなかった視点からのアドバイス。
ぐうの音も出ませんでした。

以来、私、この考え方を結構大事にしているのであります。