あ~あ、いいなぁ(-_-)
昨日、亀治郎さんと香川照之さんが渋谷ハチ公前であいさつ、そのあと人力車で「お練り」をしたんだって。
6月、亀治郎さんは四代目・市川猿之助を、香川照之さんは九代目・市川中車を襲名する。
私も沿道で拍手して、「沢瀉屋っ!」って叫んでみたかった!(←声、アルトだけど…f^_^;)
亀治郎さんのファンになったのは、実は「歌舞伎役者」として、ではなく、大河ドラマ『龍馬伝』を観たことがきっかけ。亀治郎さんは、最終回、龍馬を斬る刺客でした。
南朋中毒の私は、武市半平太が切腹した後、『龍馬伝』に興味がなくなったのですが、回想シーンに出るかもしれないという淡い期待を抱きつつ、結局、最終回まで観ちゃったんです。
そこに登場したのが刺客・亀治郎さん。
その殺気たるや、唖然としてしまうほどすごかった。
セリフなんて、ほとんどないの。
斬る前の眼光の鋭さだけで、あ、龍馬は助からない…と思った。
刀をふり下ろす前から、私の中で、龍馬は死んでいた。
あのときの亀治郎さん、今も忘れられません。
本物の歌舞伎を観て、そうかぁ、歌舞伎役者って、仮面のようにこってり厚塗りしているのに、目だけでこんなに語るんだ…って初めて知った。
思えば、南朋さまも、映画の中の特に好きなシーンを挙げよと言われたら、上位は「無言のシーン」ばかり。
高層ビルのオフィス、窓から外を見つめる怒りのシーン(←『ハゲタカ』)
理不尽なクレーマ-を鉄棒の一撃で殴り殺す直前のシーン(←『東京プレイボーイクラブ』)
拘置所の面会室で、虚ろな目でうなだれ、うつむくシーン(←『ジーン・ワルツ』)
…どれも、一言もしゃべらない。
でも、目が、肩が、姿勢が、歩き方が、言葉以上にその感情を表す。
こんなの、IT介してたら絶対伝わらない。
一流の役者さんってすごいなぁって思う。
表現することに妥協しないんだもん。
「お練り」は観れなかったし、6月は行けそうにないけど、7月は何としても時間をつくって、亀治郎さんの襲名披露歌舞伎に行くっ!(^O^)/
行きたいっ!o(^-^)o
…行けるかなぁ(-.-;)