T町からJ通りへ。片側一車線の直線道路を南にひた走って出勤する。
JRの高架をくぐって少し行ったところにある自転車屋さん。
いつもデイサービスの送迎車が停まってる。
スタッフと一緒に出てくるのはおばあちゃん。。
シャッターを下ろし、鍵をかけ…
自力で歩行ができるから、いいな。
…私の母も、こんなふうに迎えに来てもらって、毎日デイに行っていたんだよね。
母はスタッフに手を引いてもらってた。
…そしてもっと南へ走ると、古家の軒下に、若いカップルがジベタリアンしている。
最初に彼らを見た時、彼女は今にも泣きそうな顔をしてた。
彼は隣にじっと座ったまま。
何か、よからぬことがあったに違いない。
…でも、次の日は、楽しげな雰囲気になってた。
今日など、二人で小さな傘をさしてべったりくっついて座ってた。
バス停でもない。おまけに人目の多い通りぞい。なぜそのよなところに座り込んでいるのか。
…楽しいんだろうな、きっと。
暑くても寒くても、濡れても風に吹かれても、2人でいるだけで。
そしてさらに車は南進。
右手にある内装工事屋さんの事務所。
その前には、両松葉づえをついた青年が立って、送迎車が来るのを待ってる。
彼は、どうやら下肢に力が入らないらしく、立っているのもつらそうなんだけど、いつもいい表情をして、車の流れを見つめてる。
作業所に行くのかな。
時々姿を見ない日があると、何かあったんじゃないかな…って心配になる。
大っきなお世話だけどね。
…そうしてようやく信号で右折。
職場まで、あと5分です。
毎日見る同じ光景。
それが何となくシアワセ、なんだよね。
でもこの日常がずっと続くと思ったら大間違い。新しい光景が加わったり、今の光景が消えたりして、新たな一日となっていく。
…ハードな1週間が終わり、やっと休日にたどり着いた。
だけど来週は、さらにハードな日々が待っている。
しばし休息の明日、
どんな1日になるかな。
…あ、そういえば、出勤途中でキョロキョロ、はダメですね。
安全運転、絶対…です。
皆さんも。