新聞折り込みで、こんなチラシを見つけた。
『ウインタースポーツ用品お売りください!~スキー板、ブーツ、ウエア、ゴーグル、スノーボード、バインディング、アクセサリーなど強化買取実施中」
なになに、どこのチラシ?BOOK・OFFじゃないのっ!
おまけに買取金額10%upのクーポン券までついているし。
わが家の倉庫にほかりっぱなしになっているスキーウエア一式。
いや、一式じゃない。姪のウエアも一式ある。
特に姪のは、なんとかいうブランドもの。下は銀色のパンツ、上着はキラキラしたピンク地に、いろんな色の絵の具をぶちまけたようなシロモノ。いわゆる派手派手セット。
一度も使ってないひまわり柄のキャップやミラーガラスのサングラスなど、派手さに色を添えている。
この二式を売ることにした。
私は、社会人になってから、つきあいのために始めたスキーで、滑りにきたんだかビール飲みにきたんだかわからない邪道者。
姪は、見た目&形重視の邪道者。
…ということで、ウエアは全然傷んでいない。
…がしかし、何といっても型が古いのだ。
まあ、売れて300円、というとこか。幸い売り先がBOOK・OFFだから、その分、文庫本を買ってこよっ、と思った。
そうと決めたら、さっそくBOOK・OFFへ。
カウンターで「古いんですけどいいですか?」と小さな声で聞いたら、「大丈夫ですよ」と店員殿。
番号札をもらい、売上金で買う本を物色。一冊選んだところで、
40番の番号札をお持ちのお客様、査定が終了しました。カウンターまでお越し下さい。
と、呼び出された。
えらく早い査定ではないか。イヤな予感がチラと頭をかすめだが、取り合えず選んだ一冊を持ってカウンターへ。
お客様、今回お持ちになられた商品は、残念ながら値段がつきません。お持ち帰りになりますか?それとも置いていかれますか?
…だって。
持ち帰っても、お金を払って処分するか、再び倉庫で長い眠りにつくだけだ。
…ということで、ただで置いてきたのでした。
派手派手ウエアもあっけになく価値ゼロ判定。
…本?
自腹で買ったさぁ。
本代、BOOK・OFFまでのガソリン代…結局、お金を使ってしまったのだ…
ミイラとり、ミイラになる…
買った本は、吉本ばなな『体は全部知っている』。
ああ、図らずも、いわくありげな題名の本を選んでしまった…