ナミダのクッキングNo.207 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

うちの職場に「爪を噛む」癖のあるヤツがいる。
それが半端な噛み方じゃない。まさしく、「爪がなくなる」ほどの状況。小さな紙片など、全然つまむことができない。それが40過ぎた一児のパパなんだから恐れ入る。彼は独身の時からその癖があり、今もなおらない。
ふと見ると、いつも爪を噛んでいる。

実は私も中学に入る頃まで、爪噛みの癖がなおらなかった。

爪も許せないが、ささくれも許せない。爪切りがある場所まで我慢できず、ついつい噛んでしまう。人前に手を出すことが恥ずかしくてならなかった。週に1回あった爪の検査(←伸びてないかをチェックする)のたび、爪がつぶれたような手を机の上に出すのが恥ずかしくてならなかった。

爪を噛むのは、精神的に何か満たされないことがあるから…と聞いたことがある。幼い頃の私は、確かに家庭のゴタゴタで、子どもなりにストレスがたまっていたのかもしれない。

…でも私の爪噛みは、なぜなおったんだろう。今では堂々と机の上に手が出せるばかりか、演奏会の日など、楽譜の表紙の色に合わせたラメを使って自分でネイルアートするほどに「回復」している。

が、しかし…
知らないうちに、ふっとその癖が顔を出すことがある。

今日の午前中、スタッフ会議があった。遅々として進まぬ来夏のビッグ行事の件、宙ぶらりんになっている全客様網羅の情報システムの件、売上不振、方針の揺らぎ、上司の長期病欠休暇決定…と問題が山積しているため、何とも重苦しい時間が続いた。

…それでふと気がつくと…
私は左手薬指の爪右側のささくれをピッと引き抜いていた。

こうなると、もう止められない。

中指の爪右側のささくれも…
右手親指の爪右側のささくれも…

結果、手指は爪に沿って小さなキズだらけ。

ヤツのこと非難する資格なし。
根本的に、私は変わっていない。爪噛みはなおってない、そういうことか?

今頃になってツキンツキンと何本もの指先が痛く、後悔する自虐鞠子…


P.S.台風が近づいてるとは思えぬほど静かな夜。明日、「ナミダのクッキング」を書くころは、台風一過と笑ってられるかなあ…
台風が去った後のテーマは「色っぽく切ない話」だったよね(←勝手にそう決めてしまった私)

う~ん、思い出しておきます…