ナミダのクッキングNo.147 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

万全の台風対策をして出勤したけど、たいしたことなく終わりました。

ホッとしたところで、今日は、色っぽくて切ない昔話を…(何てったって、先回の『色っぽい話』はひどすぎだった。名誉挽回…)

今の職場にきて1、2年経った頃にあったスタッフの飲み会(←つまり私が最も新人だった)。私より一回りほど上のオトコ先輩が、みんなの前でこんなことを言い出した。

「鞠ちゃんとは気楽に飲めるよね」

え?どうしてでですか?

「だってさぁ、ハダカでベッドにいたってその気にならんもん。間違い起きないから」

私はその先輩とのふだんの関係から、強烈なジョークだと思い、「私だって、選ぶ権利、ありますっ!」なんて笑いとばした。

ところが、別のオトコ先輩がマジに怒り出し、「言っていいことと悪いことがある。鞠ちゃんに謝れ!」と詰め寄った。みんな、アルコールの勢いも手伝って、当の鞠ちゃんそっちのけで、真剣な喧嘩に発展し始めた…
もぉぜ~んぜん気にしてませんからぁ、歌いましょう、踊りましょう(←までは言わなかった、と思うが)って、私は必死に話題を変え、その場を収めた。

そして帰る段、「私とはその気にならない」先輩が、「今日はどうしても鞠ちゃんを送る」と言ってきかない。「謝れっ!」と言った先輩も、「送るのが当然だ」と言う。それで、車で送ってもらった。(←飲酒運転です…申し訳ありません)

その車の中で、先輩は何度も何度も私に謝った。本当に、そんなジョークを言われても、ハラ立つ相手じゃなかったの。だから…

気にしないで下さい。ほ~んとに気にしてないですから…

と、言ったら…

ハダカでベッドにいても、その気にならない、なんてウソ。ウソだって証明させて…

…と、言われた。

証明なんかしてくれなくていいです。

証明、じゃない。本気だから…

私は…

その先輩のこと、信頼してた。職場の中で、一番何でも話せる人だった。好きか嫌いかと問われれば、好きだった。だからこそ、ああ、それならば…、とは言えなかった。

結局、ずっといい先輩&後輩でいたいという私の思いを汲んでくれて、私たちは握手して別れた。

数年後、その先輩は転職した。転職することを聞かされた時、私は泣きながら引き止めたけど、どうしてもやりたい仕事だからと決心は変わらなかった。

以来、先輩とは会う機会もなくなってしまったけど、今、研究者として地道に活躍していると聞いています。

…何で今頃、このような話を…

私は私以外の何者でもなく、ここではありのままでいたいからです。