岩波新書:山家悠紀夫著:「日本経済30年史」より
2001年4月~小泉純一郎内閣が誕生。
従来の需要追加型政策から不良債権処理や資本市場の構造改革を重視。
労働界、中小企業、消費者の意見を聞かず、財界の意見を重んじる。
骨太の方針
・まず不良債権処理
・続いて改革プログラム
改革プログラムは、、、
・医療・介護・福祉・教育の分野にも競争原理を導入
・貯蓄→投資
・国債発行を30兆円以下に抑制を目標
・司法制度改革
・証券市場・不動産市場の構造改革
・労働市場の構造改革
・税制改革
・社会保障制度改革
・医療制度改革
・年金制度改革
・地方の競争
・地方財政にかかる制度の抜本改革
まず、銀行のバランスシートから不良債権を無くすことを始めた。
不良債権をそのままにしておくのと処理するのでは違う。
処理すると、銀行の収益が悪くなる→銀行の倒産→企業が債権を回収できず倒産→その企業と取引していた企業の債権が増える→従業員の失業
だが実際、不良債権は3つの種類がある。(債権とは貸付金)
1.破綻債権・・・返済不能の債権
2.延滞債権・・・返済が3か月以上滞っている債権
3.要管理債権・・・返済条件の変更などが行われた債権
1は8兆円で2と3で36兆円だったらしい。
2と3はまだ生きている。景気浮上すれば返済できるかもしれない債権。
同時に低生産性分野から高生産性分野へお金と人を回すこともやっていた。
やる前の失業者数340万人、失業率5.0%で人は活用できたにも関わらず引っぺがしたので、失業率はさらに増えた。
お金は高生産性分野に行かず失業者で滞留した。
で不良債権も処理して逆に10兆円近く不良債権を増やした。
93~97年と99~00年は景気回復していたが、それぞれ橋本内閣の財政構造改革とアメリカのITバブル崩壊が原因で成長が滞った。
不良債権が原因ではない。
不良債権は景気が落ち込みそうになったら資本投入して金融危機を防ぐのが良いと筆者。
公務員削減→教師不足に拍車→非常勤が増える→官製ワーキングプア
業界内の競争原理導入→経営の効率化→コスト抑制→賃金抑制
労働派遣法が制定されたのは85年。
高専門知識を要する13業務限定だった。
→16業務(86年)→26業務(96年)→原則自由化・ネガティブリストあり(99年)
そして小泉内閣でネガティブリストから「物の製造業務」を外し自由化。
派遣を1年→3年に変更した。
派遣労働としての雇用機会が増えた。
→のちのリーマンショックで大リストラが行われる。(派遣切りの横行)
社会保障制度改革の実施
年金・医療・介護・生活保護で自己負担を増やす。
厚生年金・国民年金を毎年保険料引き上げ
マクロ経済スライド。(景気に応じてもらえる額は変わる。確か増えることは無かった気が?)
財政健全化のため政府支出の縮小。
結果は輸出は伸びたが、国内消費が冷え込む。
慢性的に国内需要が伸びない状態に陥る。
サッチャーやレーガンのマネをした政策は、インフレ対策だがデフレ下でやってしまったようだ。
経常収支、貿易収支、黒字なのに国際競争力を高める政策をやった。
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人に厳しい改革だなあと思った。
ただ自分たちの財政が厳しいから国民に厳しくしたって、江戸時代の質素倹約令に似てる。
なるほど、、、ネトウヨも一理あった。
維新の名称も一理あった。(今は赤報隊っぽいけど)
景気回復してるけど企業は、非正規の賃金上げないで良いと思ってたみたい。
法人税減税、消費税増税は結局企業が儲かるようにできていたってことか。
従業員をコマとしてしか見ていない。
野球と一緒だね。
20代30代は労働基準法や36協定ギリギリまで稼がしてもらったけど、今はもう燃え尽きてる。
バリバリ働くよりのんびりしたい。
雪が降っても会社に行くなんて馬鹿らしい(10年に1度くらいしか積雪しない地域)
ただまだ働かなければいけないけれど・・・
自民党がなぜか氷河期世代に厳しいので調べてみた。
氷河期世代が結束して、選挙で自民党落とすのが一番良い。
賃上げしない企業に法人税ふっかけりゃ良いと思う。
危ない企業は従業員からの聞き取り含めて審査して、救済すれば良い。
従業員に対してブラックになってたら救済する必要はない。
従業員の働きやすい環境や意欲向上のために規制緩和すべきだと思うよ。
日本の家屋も手狭だから物を買わなくなると思うよ。
日本含めた世界見ても安い賃金は少なくなってきてるから、コスト抑制、高付加価値、需要創出は喫緊の課題だね。
アメリカの構造を輸入するでなく思想を一部輸入して向上するものを標準化すれば?
中国の発展が復活できない要因だから、日本しか作れないモノ・サービスを究める。
自分がIT人材を目指すのは、農業や土木や介護にお金が回らなくなり、人手不足でIT化が必要なのはこういう業界ではないかなと思った。
今まで高齢者に多く依存していた業界。
4年後50歳になるけど、その後15年ITで何か作れないかなって思った。
手始めに数学勉強してる。
金融は分からないけど、中国や東南アジアが発展して、加工貿易がやりにくくなったのは確か。
だから、ITロボットで人手不足解消・コスト削減したいと言う思いが強くなった。
まだ対数関数勉強中で4年ではなれないかもだけど・・・(保険)
Googleとか成功した企業に学ぶのは、技術とかでなく、意欲を持ち続けるための秘策とかかも。
ハードよりソフト面?って言うのかな?
ストレスが限りなくない会社みたいな。
自然と団結して向上心持つような風土というか。
トヨタ系の会社にいるなら、一度はその部品が車体にどう組み込まれてるか見学させてもらえると良いね。
目的がはっきりするとモチベーションも上がるから。
そのためにトヨタはトヨタ見学館作るべきだ!
車体の形状によって部品の付き方や形状も変わってくるからね。
クルマが動く仕組みも学べると良い。
持続型イノベーションと効率化イノベーションも使い分けた方が良いね。
前者はすでに製法を知っていて需要もありつづけるので、あえて変えずに短納期で作り上げる。
後者はコストをどう削減するかで生まれるイノベーション。
生産の仕組みをかえることや新たな技法を取り入れることで短納期で作り上げる。
考え抜くと市場創造型イノベーションができるのかな?
一番近いお客さんは中国、東南アジア。
人口密集してて交通インフラが煩雑。
どういう乗り物が喜ばれるか?
既存のクルマやバイクの形状から抜け出さないといけないかもしれない。
考えるべきは金融では無いような気がする。
金融政策には大きな副作用がある気がする。
始めは頭に来てたけど、感想書いてる内に未来志向になっていった^^
ITと言ってもどんなの作るか?ってね。
畑を自在に歩けるロボット?
畝や野菜を踏まずに歩くにはどういうコードを書けばよいか?
コードを書くのに何の知識が必要か?
プログラミングの知識とメカの知識と数学の知識が必要だと思った。
でも場合によっては映像の知識とか人工知能の知識も必要なのかなと思った。
ただでこぼこ道を歩くだけなら前者で良いかもだが、野菜をよけるとなると後者も必要かなって。
でも畝の幅一定なら、車輪の付いた台に野菜を運搬させるだけの簡単なIT機材を台に付ければ良い。
収穫は生産者の醍醐味だから、運搬など重労働を担ってもらうみたいな。
水撒きマシンもかたちは思いついて無いけど、楽にできないかなって。
農業に偏ったけど・・・
農業工業など生産者が困ってることを、ITとメカで解決できないかって思ってる。