100冊の内の4冊目「ノヴム・オルガヌム」 | テキトーに何か言ってるブログ

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甘っちょろい戯言です^^

KADOKAWA:永井孝尚著:「教養書必読100冊を1冊にまとめてみた」は名著とされる教養書を100冊集めて、それぞれ要約してわかりやすく解説されたものです。

 

4冊目は岩波文庫:ベーコン著:桂寿一訳:「ノヴム・オルガヌム(新機関)」です。

 

【解説の要約】

デカルトの非理性的、経験的、偶然的なものは排し、理性的、論理的、必然的なものを尊重する大陸合理論に対し、ベーコンはいっさいの観念は経験から生ずるイギリス経験論の源流となった。

 

ルネサンス期に生まれたベーコンはアリストテレスを否定し、新しい方法論で自然を解明すると意気込んだ。

 

アリストテレスの三段論法は、大前提→小前提→結論である。

大前提:人は死ぬ

小前提:ソクラテスは人である

結論:ソクラテスは死ぬ

 

しかし、ベーコンはここで前提を間違えていたらすべて誤謬になると??

 

自分でも誤謬を考えました。

 

大前提:炭水化物を抜けば痩せる。

小前提:白米は炭水化物である。

結論:白米を抜けば痩せる。

 

炭水化物を完全に抜くと、炭水化物を分解してできるブドウ糖を摂取できなくなり、ブドウ糖を欲する脳が機能低下する。

また炭水化物が不足すると身体は脂肪や筋肉をエネルギー源として使います。よって基礎代謝が落ち、太りやすい体質になる。

 

ちょっと結論はやや当たってるかもと思ったり、、、小麦を少量でも問題ないから・・・

 

で、、、ベーコンは帰納法を導き出す。

 

帰納法とは事実を集めて新しい法則を出す。

事実1:ソクラテスは死んだ

事実2:プラトンは死んだ

事実3:アリストテレスは死んだ

結論:人は死ぬ

 

ただこれでも表面的事例を列挙しても、帰納法は真実にたどり着かない。

人間には思い込みがあるので、常に間違う可能性がある。

だからベーコンは、排除すべき先入観を「イドラ」と呼び、「真の帰納法のためには4つのイドラを排除すべし」とした。

 

1.種族のイドラ・・・人間の本性に根差す錯覚。

2.洞窟のイドラ・・・個人の経験だけに基づいた思い込み。

3.市場のイドラ・・・社会生活の伝聞により生じる思い込み。

4.劇場のイドラ・・・「権威がある」と思ってる人から影響される思い込み

 

4つのイドラの排除は個人の主観によるところが大きいので、永井さんはイマイチ感があるとしている。

この帰納法により統計学や因果推論は発達した。

 

【感想】

んーー思い込みの排除は難しい。

1つの条件で成り立つと思っていたら、2つの条件が必要で、1つ欠けていたとか。

一生懸命書籍買いあさって調べても、自分の仮説を強化する内容の本ばかり買いあさってたり。

思い込んでるだけあって、覆すのは苦しいかも。

今まで、「そんなんデタラメだ」と主張をしまくって、実は間違いでしたって謝罪するの難しいと思う。

 

ここからは長いので、暇な人が読んでください・・・

 

最近あった米騒動も、台風によって米が被害に遭ってる報道で、米の買い占めが起こった。

テレビは正しいと思い込んでると、買い占めが起こる。

単純に新米の収穫前で元々米はやや品薄だったかもしれないが(ここの事実はよく知らない)、台風で物流がストップしていて米も入荷しにくい状態だったかもしれない(ここの事実もよく知らない)。そこに台風によって米農家が被害を受けているとトドメの報道が流れ、米騒動に発展したと思う。農林水産省によれば、昨年の米の作況指数は101で平年並みに取れている。

今年は8月15日時点で、九州の一部以外おおむね平年並みかそれ以上収穫できる見込み。

だから米の値崩れを防ぐために備蓄米は放出しなかった。

元凶は報道の仕方だと思ってる。(これも何かのイドラかも・・・)

 

自民党総裁選はなぜ小泉進次郎候補が人気になるのか分からない。

自分も20年前の事実をよく知らないが、派遣法改正で派遣業者が活動しやすい社会を作った。

それが企業にとって都合がよく、ダメならすぐ切れるから活用された。

派遣会社の中抜き費用を払ってでも切りやすい派遣社員を登用した。

これをやったのが小泉進次郎候補の父・小泉純一郎元総理。

実際リーマン・ショックで大量の派遣社員が切られた。

自分もその一人。

紹介されたのが残業100時間超えのブラック企業。

なかなか次の職につけなかった。

小泉進次郎候補はこういう恨みを無視して、尊敬する父親のように「聖域なき労働改革」を1年以内にやるつもり。

その内容が解雇規制緩和。

解雇されたら普通企業はその人を採用するの敬遠するでしょ・・・

優秀な人たちだけで経営してください。

そのかわり解雇された人は多分行くところない。

生活保護受給者が増えるでしょ。

増えたら増えたで審査を厳格化したり、支給額減額するでしょ。

それはもう生きるなっていう宣告です。

進次郎さん、ごっこは辞めましょうよ・・・

これは恨みから、思い込みが強すぎるから冷静に事実分析できてないかもしれないけれど。

今、ホワイトカラーの人余りが問題なんでしょ。

デスクワークしてた人がいきなり介護や農業できますかって話でしょ。

体力づくりや他の職業の訓練などお金をもらいながらできるならやるでしょ。

一般企業と健康施設や農協や農業企業が提携して、または別分野の子会社持って、再チャレンジする仕組みを作った方が良いでしょ。

地域貢献や人手不足の分野を軸とした子会社設立に、始めの5年間法人税は取らないとか。

人余りで追い出し部屋に行くのは若者より4,50代らしいから。

いろんな企業が合同で子会社作って、新たな産業に投資したり。

大資本の下の子会社なら安心して転職できるような気がする。

自分は日本のマクロ的な事実を知らないけれど、経営者に反発したらクビ切られる恐怖政治では、生産性は上がらないと思う。

やりがい搾取とか変なワードができたけど、これに惑わされず、やりがいがあった方が生産性は上がるんだから、やりがいを持たせるよう企業も政府もやる必要があると思う。

やる気ない人の方が生産性上がって給料増えるのかなあ?やりがい搾取ってほんと変なワード。