3ヶ月でマスターする世界史・第11回「近代化する日本と世界大戦」を見ました。
1904年の日露戦争は世界史のターニングポイントになったとか。
当時白人至上主義で、黄色人種が白人の大国ロシアに勝つことは白人にとって危機感だったそうな。
ドイツ皇帝から黄禍論まで出てる。
1907年英露協商を結び、イギリスとロシアが手を結んだ。
露仏同盟もあり、三国協商が成立した。
それに対抗する形で、ドイツ、オーストリア=ハンガリー、オスマン帝国が三国同盟を結んだ。
どちらもバルカン半島の権益が欲しいから。
ちょっと考察すると、、、
バルカン半島は地中海交易で重要拠点が多い。
アナトリア半島とバルカン半島の境にボスポラス海峡とダーダネルス海峡も黒海への通り道で重要拠点。
オスマン帝国の支配下だったがロシアが狙っていたとも見える。
1914年三国協商と三国同盟が激突して第一次世界大戦が始まる。
1917年ロシアがロシア革命で離脱。
が、アメリカが参戦して、三国協商の勝利。
1919年、国民国家の戦争で多くの犠牲者の出た悲惨な戦争だったので、パリ講和条約のあとベルサイユ体制が敷かれた。
ヨーロッパのみ民族自決を認める。
ハンガリーやチェコ=スロバキアやトルコなど独立したが、非ヨーロッパ圏では民族自決は認められず、引き続き植民地となっていた。
1928年、ブリアン=ケロッグ協定が調印され、不戦の誓いが立てられた。
ここまで平和だった。
番組では、満州事変が力による現状変更が行われたことにより、イタリアやドイツもそれに呼応してファシズムへと走ったとなっていた。
ここに疑問がある。
1929年世界恐慌、1930年昭和恐慌は無視されるべきだろうか?
世界恐慌でアメリカは自力で資源を確保でき、イギリス、フランスは植民地を多く持ってるため、自領地内で交易ができ、ブロック経済を敷くことができたと思う。
ドイツは第一次世界大戦で植民地を失い、多額の賠償金に苦しんでいる。
日本は植民地を持つことを欧米列強が認めようとしなかった。
白人至上主義と戦勝国が正義となる時代背景があると思う。
日中戦争やアジア・太平洋戦争が正義とは言わないが、当時黄色人種は差別されていたのは事実だと思う。
大東亜共栄圏でアジアの植民地を解放という理念もあながち間違いではない。
ただ戦時中の日本の上層部に帝国主義への憧れがあったとも思われる。
インパール作戦とか、国民の命を軽んじてたと思われる節もある。
やはり強大な権力を持つ個人あるいは、組織は警戒される。
現在グローバルサウスが西洋に完全になびかないのも、白人至上主義の時代があったからではないだろうか?
もしまた世界恐慌が起きた時、世界は協力できるのか?
世界的食糧難になった時、世界は協力できるのか?
今の外交が試されているかもしれない。