「空海」第3章「対立と融合」を読んだ | テキトーに何か言ってるブログ

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岩波新書:松長有慶著:「空海」第3章「対立と融合」を読みました。

正直、難解・・・

 

空海は「密教は仏になるのが速い」と説いてるみたい。

一般的な仏教は物凄い歳月をかけて成仏するが、真言密教は速いらしい。

どうも即身成仏をどう解釈するか?で成仏の速さが速くなるのだと思う。

空海の成仏は「仏であるという自己の本質に気づくこと」みたい。

 

仏と人、物と心、二元論で語られやすいが一元であると。

 

自分の解釈ですが、、、

胎蔵曼荼羅では物を示し、金剛界曼荼羅は心を示すと思われる。

別々では無く、胎蔵曼荼羅で個々に描かれてる仏はそれぞれ金剛界曼荼羅のような考え方を持っている。

人も同じように考えれば仏に成ると・・・

 

「個と全体」のところで、要素還元論を否定している。

物など細かく分解すれば、あらゆる事象が説明できると言う要素還元論。

 

しかし、人間の体の働きはそれでは説明できない。

血液がある。神経がある。筋肉がある。脳がある。臓器がある。

それぞれ素粒子レベルで交信して、生命維持してるかもしれない。

では心とは何か?

心が不安定だと臓器に影響を与える。なぜか?

ストレスとは?

コルチゾールかもしれない。

ではコルチゾールはなぜ分泌される?

心に行き着く。

 

地球の仕組みも説明できないと思う。宇宙の干渉も受けるから

宇宙も説明できないと思う。無量大数の素粒子×無量大数の素粒子=無量大数だから。

無量大数とはそれ以上、上限を定められない数。

 

帝帝重網も胎蔵曼荼羅が大日如来を中心に仏が並んでるが、それはすべて大日如来の分身であり、フラクタル構造ではないかと思う。

 

自己と仏の二元論が語られやすいが、ここに衆生の3項目を追加すると、他者性が生まれ、利他を強調しやすくなる。

 

また別のもので、三種世間がある。

智正覚=仏、衆生=いきもの、器=無生物を表す。

世界はこれで構成されており、真理は地・水・火・風・空・識である。

この六大が互いに混じり合い融合体がこの世界であると。

識大とは精神を表し、物にも心があると。

 

つまり森羅万象がいのちを持っていると説いている。

 

すべてに感謝し、大切に扱おうと言う意かな??

それともコントロールしてるつもりでも、なんらかの影響で実はコントロール不能と言うことを言いたいのだろうか?

コントロールする、すべてを知ったつもりになること自体おこがましいと言うことか?

すべては影響し合っている。

悪意も出るが、それも何かの干渉であると知れば、仕返ししたい、それも何かの

干渉であると知れば、仕返しして後悔した・・・とどこかで善性、つまり大日如来の意思が芽生えれば成仏なのだろうか?

 

なにを以って成仏か分からないが、自己の善性が引き出されれば本懐なのかもしれない。