天才は完璧と言えるシステムを作り上げることができる。
しかし、そこに人間の感情を組み込むことができない。
凡人はそのシステムに機械的に組み込まれる。
だから軋轢を生む。
と思うわけです。
最も合理的な方法は何かを考えるときに、人間の感情は排除されやすい。
ジョブズは消費者の感情を形にしたかもしれないけど、作り手の感情は無視する。
社会的には良い側面(持ち運べるネットワークシステムや記憶代理)もあるが、新たな問題(極端の先鋭化やスマホ老眼・認知機能の低下)も次々に起こった。
近江商人の三方よしとはいかない。
資本主義の特徴をよく理解している面で天才ではあるが、自分の完璧なシステムのために犠牲となる人も生まれる。
人道的であれほど社会問題に頭を抱えるが、人道的でない人はバッサリ斬り捨てて目的を遂行する。
この違いのような気がする。
人の感情を慮る人はカネにこだわらない仕事をするので、資本主義では評価されない。
ボトムアップを推進する天才と、強烈なカリスマでトップダウンを行う天才では、後者が評価されやすい。
そう言う社会だと思う。