ちくま新書:佐々木隆治著:「カール・マルクス」を読み始めました。
実際何を説いた人なの?ってことで・・・
労働について
有用労働・・・使用価値を生み出すという観点から見た時の労働
抽象的人間的労働・・・人間は労働に一定の力を出し、一定の時間を費やさなければならない。もっぱら量的な観点から見た労働。
2つの性格を持つ。
・価値を生む
・力と時間を費やす
これに給金を払ってるってことか。
機械の導入で、大量に造れれば大量に欲しい消費者にとって価値があるし、人間の2倍の力や速さで生産できれば生産効率が上がったと言える。
ここで立ち止まって、人口の少ない国はこの機械の生産力の恩恵を多大に受ける。
人口の多い日本は、機械をバンバン導入すれば人が余るかも・・・
そこがジレンマかな。
まず給金がどう決まるか?
売り上げから燃料費や原材料費を差っ引いて余ったお金を分配する。
そんな単純じゃないけど、売り上げが多くて安定的ならば月給や年俸が払える。
どう分配するかが問題だ??
設計した人も、材料集めた人も、加工した人も、売った人もみんな等分に分けるのか?
他人の仕事は分からないから、「不公平だ!」って言う人もいるかもしれない。
仕事の価値に順位をつけられないから、固定給制になる。
給料を上げるには売り上げを伸ばさなければならない。
消費者をいっぱい集めるか太い客をつかむか、価格を上げても売れるようにしなければならない。
結局、売れるモノ作るか、売れるサービスでなきゃダメじゃん!
労働者の働いた量や力は加味されてないかも。
働いた量は今のシステムだとコストになる・・・
人口の多い日本はみな少ない労働量で高価値を生み出さなければならないという結論。
ほんの数行読んだだけの結論なのですぐ撤回するかもですが、今は介護や保育は高価値だよなあとか、農業漁業畜産業は高く売るとエンゲル係数上がってしまって余剰が生まれないから、損な役回りだよなあとか思ったりして・・・
社会主義とか資本主義とかの前に、需要と供給とかコストと利益とか、根本を考える必要がって思った・・・