NHKスペシャル「サグラダファミリア 天才ガウディの謎に挑む」を見ました。
1926年に事故死したガウディの遺志を受け継ぎ、様々な芸術家がサグラダファミリアの建設に挑んでる。
1970年代のスペイン内戦で設計図のほとんどが焼失。
世界一高い塔である「イエスの塔」の作り方が謎になっている。
大聖堂の上に本柱もなく外壁の石を積み上げなければならない。
したがって、石の軽量でありかつ頑丈でなければならない。
風にも負けず、重さで崩れないようにするため。
これは石の中に金属製の柱を埋め込むことで可能となりそうだ。
問題は内装。
ガウディは「イエスの塔」をどう表現したかったのか?
現在、設計担当をしている彫刻家の外尾悦郎さんがヒントを懸命に探り出す。
自分の勝手なイメージでは、母のお腹の中を柔らかいベージュでシンプルな造形になるのかな?とか思った。
外尾さんは違った!
ガウディが色のグラデーションの実験をしていた形跡が見つかり、そこから見事な光のグラデーションの世界をイメージしてみせた。
その色もタイル職人の頑張りで、再現できそうだ。
イエスの塔は多分光に包まれて、下の大聖堂に幻想的に降り注ぐのではないかと思う。
完成を急がないと言うガウディの言う通り、長い年月をかけ、その時の設計者に建設を委ねている。
完成までに今できる建築の最高の技術と情熱を注ぎこめと捉えても良さそうだ!
これは単にキリスト教の大聖堂でなく、芸術の結晶のようなものができそうだ!