ズッコケ三人組の卒業式

著者: 那須 正幹, 前川 かずお, 前川 澄枝, 高橋 信也
タイトル: ズッコケ三人組の卒業式―花山第二小学校六年一組
小学生の頃、ズッコケ三人組シリーズにはまっていた。
新刊が出るのが待ち遠しく、既刊は何度も何度も暗記するまで読んだ。
何ゆえ、急に思い出したのかというと、ダイヤモンドだか何かの雑誌で、遂にこのシリーズが完結することをしったからである。初めてページをめくったあの日から15年。永遠に小学6年生だと思っていた彼らも、どうやら卒業するそうである。帰りに八重洲ブックセンターにでもよって、買って行こうかしら?
そういえば、このズッコケ三人組シリーズの第1巻(唯一の短編形式)でモーちゃんがクイズ番組に出るのだが、その最後の問題で答えられなかったのが今日この日に関することである。
つまり、大晦日の別名。おおつごもり。
除夜の鐘でも聞きながら、昔を思い出すのもわるくなかろう。
社長失格

著者: 板倉 雄一郎
タイトル: 社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由
今日、都内に初雪が降る。
朝、会社に行こうと思ったのだが、この雪では電車が止まって帰れまい。YAHOOで天気予報を見ると次の日は晴れとの事なので明日にしようと急遽予定を変更。業務は一応終わっているので自由が利く。外にも出られないので手に取ったのがこの本。
ハイパーネット。
名前は聞いたことがあった。以前、松永さんのiモード事件を読んだときに、この会社の元副社長夏野さん(現在はNTTDoCoMoの部長さん、本も出していたはず。)が出てきた。かつて日経で小説風のベンチャー記事が連載されたとき、何度か取り上げられていた。
読み終えて、感想を一言言えば
「生生しい。」
まるで平家物語である。どこまで本当かは知らないが、企業がこんなにも簡単に転落するのかと正直驚く。新規にビジネスを立ち上げ、数十億もの金を集め、アメリカNASDAQにも公開しかけた。それが数年で破産処理である。この本にはベンチャー企業の栄枯盛衰のエッセンスとも呼べるべきものが詰め込まれ、それをハンドリングする人間の思考行動が恐ろしくも的確に描写されている。
振り返ればの表現が多いが、それにしてもこの著者のように客観性が高い人間でも(後付の文章だからそうなるのだと思うが。)失敗するのかとビジネスの厳しさを思い知る。
現在彼は再度会社を立ち上げ、ベンチャーキャピタリストとして講演執筆活動を行っているようだ。一度、聞きに行ってみようかな?