【2024年 4月 17日】No1732
大館市で快適で省エネな住宅の
設計と施工をやっている
直洋建設の砂川です。
今日もご覧いただき
ありがとうございます。
先週、早い所でようやく咲き始めた桜も
ここ数日、暑いくらいの日が続いたため
庭の桜も一気に七分咲きになりました。
明日以降は20℃を切る10℃台の日が
続くようなので
今年の桜は
やや長持ちしてくれるのではないかと
期待しております。
リフォーム現場の方も大工さん総出で
頑張ってくれております
昔の作りなので
構造的な丈夫さに着眼して
強度を見直すと
今の基準を満たしておらず
2階建てだった車庫、物置を
2階部分を切り詰め
構造的な負担の軽い平屋にしつつ
1階部分を補強する事で
構造強度を満たすことが判明したため
2階建て→平屋
に減築するが必須となります。
今回リフォームする建物では
構造的に不利な点がいくつかあって
それを列記すると
①シャッターが連続しており壁が少ない
②細長い長方形の2階建てなので
風を受ける面積が大きい
③屋根の勾配がゆるく瓦棒葺き(縦葺きの一種)
なので雪が滑り落ちにくい
以上、3点が挙げられます。
それぞれ詳しく見ていきましょう
①シャッターが連続しており壁が少ない
これはどういう事かというと
北面は写真の通り
6台のシャッターが連続しております。
壁が極端に少ない
この面の1階部分の耐力壁は一番端にある
赤く記した部分のみです。
筋交いとか合板を張るなどの
壁がもっともっと必要なのですが
極端に壁が少ないので現状では
矢印の方向(東西方向:X方向)
の横揺れに弱い事は明白です。
横揺れとは
A:地震による横揺れ
B:台風などの強風による横揺れ
この2つを指します。
以上が今回の建物の
構造的に不利な要素の1つ目です。
・・・でどうする
今回のリフォーム計画では・・・
シャッターを全撤去して
壁を設ける事で
北面の耐力不足を解決するにしました。
②細長い長方形の2階建てなので
風を受ける面積が大きい
今回の車庫、物置は
4間(7.28m)×10間(18.2m)
けっこう細長い形をしています。
風を受ける面積が大きいと
台風などの強風時の負担が大きい事は
直感的に分かりやすい事だと思います。
・・・で
例えば西風が吹いた場合
赤い楕円で示した
北面の壁と南面の壁が
踏ん張ってくれることになります。
これは東風の場合も同じです。
それでは北風の場合はどうでしょう
お察しの通り
東面の壁と西面の壁が
踏ん張ってくれることになります。
ただ、北面と南面に比べ
東面と西面に壁の量が少ないので
かなり頑張らないとダメです
例えばの話・・・
もっと極端に細長くすると
東面と西面に壁は
相当かんばってくれないといけません・・・
窓を設ける余裕すらないかも知れません
つまり
あまり極端に細長い建物は
地震や台風などによって生じる
横方向の力に対して不利である
事が分かるでしょう。
これは2階建てであればなおさらの事です。
以上が今回の建物の
構造的に不利な要素の2つ目です。
・・・でどうする
壁量計算を行い
どうすれば建物がバランスよく丈夫になるのか
これを吟味し
必要な箇所に、必要な量の補強を行う
耐力壁の配置の計画を立てました。
どうなる事やら・・・と
計算する前は若干不安もありましたが
無事クリア
平屋に変更したことが
やはり大きかったです。
2階建ての状態では
どうあがいても無理だったでしょう
③屋根の勾配がゆるく瓦棒葺き(縦葺きの一種)
なので雪が滑り落ちにくい
現状の屋根の勾配は1寸5分勾配
1m進むごとに15cmの高低差がある
比較的緩い勾配の屋根です。
しかも(写真では分かりませんが)
瓦棒葺きといって縦葺きの一種で
雪が滑り落ちにくい屋根の葺き方でした。
屋根材の葺き方と
雪の滑り落ちやすさについては
過去blogで紹介しておりますので
是非ご覧ください。
緩い勾配&縦葺きの屋根
屋根の雪がなかなか落ちず
上に乗っかった状態になりやすく
これも構造的に負担が大きい
以上が今回の建物の
構造的に不利な要素の3つ目です。
・・・でどうする
現状のままではとても許されないと判断
したので
2階を無くして
平屋にして、その平屋の屋根の勾配を
現状の勾配の倍の勾配:3寸勾配にします。
そして更に
雪の滑り落ちやすい
横葺きにすることにしました。
画像はネットからお借りしました。
今回の建物では構造的に不利な点が3つ
①シャッターが連続しており壁が少ない
②細長い長方形の2階建てなので
風を受ける面積が大きい
③屋根の勾配がゆるく瓦棒葺き(縦葺きの一種)
なので雪が滑り落ちにくい
これらを複合的に対処して
トータルで現行基準を満たした建物にする。
今日はそんなお話でした
・・・とはいえ
まだ工事は始まったばかりですので
ネタが溜まり次第
また色々ご紹介したいと思います
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございます。
では、また明日。
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するとGoogleマップが立ち上がります。
画像はiPhoneの画面です。
画面下の方に
『ナビ開始』というボタンがありますので
タップしてください。
音声ガイド付きで
ナビが始まります。
目的地に到着するとそこには
こんな建物があります。
一見住宅の様にも見えますが
直洋建設株式会社の事務所です。
建物の前がコンクリート舗装されておりますので
そこが駐車スペースになっております。
Googleマップからのナビの場合
ちゃんと案内してくれるのですが
車のナビの場合で
地図情報が更新されていないと
昔の事務所の場所に案内されてしまうようです。
これがかつての事務所
現在は車庫と物置になっております。
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