
岳切渓谷を堪能した後は、近くの「西椎屋の滝」へ行きました。
看板から横に入り込み、日出生ダムの横を通ってすぐ。
車をとめてちょっと歩けば展望台があります。
私はそこまでしか行ったことしかありません。
滝はかなりの高さがあり、細いく勢いがあり、迫力満点です。
しかし、上から見る感じなので、ややその迫力の良さを体感するのには欠けてしまいます。
滝壺の近くへ行く道はきっと長いと思っていました。
でも、長くてきつくても、それだけの感動と価値が待っているに違いない!
そう思って、林道へと一歩を踏み出したのでした。
険しい階段をひたすら下ります。
長い道のりでした。
戻る人たちも、この急な階段を登るのできつそう。
突然のトレッキングだったので、私の膝はガクガクです。

ガクガクしながら展望台に着き、さらに、その横の小道へ。
けもの道のような岩の階段を慎重におります。
側に滝が見えるので、更に足がガクガクです。
ちょっとコワイです。
なんだかドラマに出てきそうな滝壺の近くの断崖にたどり着きました。
汗だくの私に、さらに滝壺からの天然ミストが降り注ぎます。
その一帯はもうしっとり。
しぶきが常に空気中に散乱している状態。
髪は広がるし、化粧ももちろん崩れます(笑)

その迫力に圧倒され、満足し、今度は階段を登って登って、帰ります。
足を思いきり上げないと登れない、急な傾斜です。
息がだんだん荒くなり、何度か休憩。
ゼーゼーハーハー…。
あまりに急な階段と、ゴワゴワのカプリパンツで膝が思うように上がりません。
後ろのおじさんに先に行ってもらおうと思ったら、おじさんもハーハーいいながら休憩…。
「おりゃ~」とか「クソー」とか言わないと上がれない感じです(失礼…)

気力で最初の展望台にたどり着きました。
あとほんのちょっと、なだらかな道があるのですが、
もうだめだぁ~と、そこでダウン。
呼吸が荒くて、なかなか酸素が入らない感じ。
胸のあたりがもやもやと気分が悪く、
見上げると木々がうにょ~っと回って見えます。
なんだか、これ、やばいかも…?
ということで、無理をするのをやめ、連れに水を持ってきてもらうことに。
こんなの久しぶりだー。
中学で登った久住の時以来の辛さかも。
(久住は今でも登るけど、この時はだらだらで、半端じゃないコースだった)
動きにくかったカプリパンツの裾を膝上までまくると、軽くて断然違った。
重い足を動かしながら売店と駐車場のある場所へ…。
その時、
シャクシャクシャク…っと窓辺で削るふわふわのかき氷が!!
砂漠の中のオアシスのように見えた私は、店へ入り、
迷う事なくおばあちゃんに
「かき氷のミルクを1つください」
と言ったのでした。
あまいミルクと口の中でフワリと溶けるかき氷。
あぁ…幸せ…☆
と、その時
「痛っ!!」
と、連れが叫びました。
アブにやられたのです。
足から血が出てました。
キャンプでアブがいっぱいなのは経験したけど、さされた話は聴いた事がなく…。
ましてや、血が出るなんて!!
しかも、手の指を縫う手術よりも痛いと言っているじゃないですか。
アブ…コワイ…。
それに気付いたお店のおばあちゃんが
「ちょっと待っとかんね」(ちょっと待っててごらん)
と言って、店の奥に入っていきました。
さすが、アブがいるから薬も常備だよね。
「薬がなかったけど、冷たかろうから、いくらか違うやろう~」
(薬がなかったけど、冷たいだろうから、多少は違うでしょう)
と、スプレーを持って来て、その足に思いっきり、
シューーーッ!!!
そのスプレーは、虫避けスプレーだったのでした。

↑店の側で拾ったくぬぎのベビー
あと1回つづく…。