長男が中学生の時


学校が嫌な理由のひとつに
トイレが汚いというものがありました。



「学校のトイレは行きたくないおーっ!
と言っていましたね。



小学校のトイレも
美しさレベルは大差ないはずなのですが
(どちらも公立なので)


トイレで
スリッパを履き替えるかどうかが


長男にとっては
大きな違いだったようです。



「トイレでスリッパを
履き替えないなんて!!」

「汚いっっガーン

「それに、
トイレに行ったスリッパで
歩き回るってことは

教室の床も、廊下の床も、

トイレの床と同じじゃん!!」







確かに言われてみれば

屋内用のスリッパで
そのままトイレに入る場所というのは

学校くらいしか思い付きません。




なるほどなぁ…と思いましたね。





私にとっては
学校のトイレってそういうもの

と思っているので
たいして気になりません。


私が子どもの頃は
汚いトイレもよくあったので

そういう風に
受け入れられるのかもしれませんね。


結局、長男は
中学校のトイレをほとんど使っていません真顔




でも
こういう感覚って人それぞれ違いますし


時の流れと共に

社会全体が【清潔·綺麗】な状態が
標準になってきているので



【不潔·汚い】に
敏感になってきているのかもしれないなぁと思いました。





と言うのも…



こういうことを言うのは長男だけぶー
かと思っていたら



先日久しぶりに会った友人の子どもが


中学校のトイレが嫌で、

トイレに行きたくなると
一旦帰宅し、

再登校していたと聞きました。

「あら?長男と似てる。」
「トイレの為ではないけれど、疲れて帰って、また登校してたな凝視



そのうち
学校から再登校が認められなくなり、
早退になったそうです。

(そして今は不登校です)

「これまた長男と似てる凝視





先生からは
「トイレに行けないなんて病院で診てもらってください」
と言われたそうです。

「えっ!!そんなこと…言われたの…驚き




先生にそう言われると
親としては気になりますよね。



気にしたお母さんは
小児科で相談したそうです。



すると医師からは
「僕もトイレ行けなかったなぁ~」

と、ひとこと言われて、終わり。



お母さんは安心したそうです。






言葉ひとつで

相手を
不安のどん底に突き落とすこともあるし
安心して前に進む勇気になることもある


言葉の力ってすごいですねよ。






この子はトイレが嫌だから、

その課題をクリアしようと
自分なりに考えた対策が

【一旦、自宅に帰る】だったわけです。



嫌なことでも
自分を我慢させる人がほとんどです。

でも、この子は違うんです。




自分を押さえて我慢するのではなく

自分で考えて
自分ができる最善と思う行動をした。



考える力も、
行動する力も持っているんです。



自分を大切にしている素敵な子だな
と思います。





学校としては

危険なこともあるので
仕方ない部分もあるとは思います。




でも、この子の素敵な部分を
肯定的に見ることも考えてみて欲しい。


そして
学校も一緒に対策を考えてくれると
嬉しいです。




長男が
『トイレが嫌。スリッパが嫌』

と担任の先生に話をしたときは

一緒に
色々対策を考えてくださいました。




【嫌だ】という気持ちを否定せず

どうすれば長男が
少しでも心地よく過ごせるのか。



できることに限界はありますが、

それでも
寄り添って共に考えてくれる姿勢は


受け入れてもらえているという
安心感に繋がりました。







長男の場合は
トイレだけが問題ではなかったので

結局、
なかなか登校するようには
なりませんでしたが



そのままの自分の気持ちを

●受け止めてもらえるのか
●それとも否定されるのか


ここには大きな、大きな、
【 差 】があると思うのです。