一学期の期末テスト以降
高校を休み続けていた長男が
2週間ほど前から
登校するようになりました。
長男の通う高校は単位制なので
欠席日数は関係なく
欠課数で教科ごとにカウントされます。
なぜ登校するようになったのか
出席数不足で単位取得不可となる教科が
チラホラでてきているんですね…
これはヤバい!行かなきゃ!
という気持ちと
エネルギーが貯まった
この2つが
ようやく重なった気がします

全日制高校のオンライン授業
二学期が始まってすぐに
担任の先生から
『欠席日数が30日を越えたので
オンライン授業が申請できます。』
と連絡がありました。
申請書を提出し
SSWや学校との面談を重ねました。
話を聞いてから結果がでるまで
出席のカウントは止まります。
私はオンライン授業で
長男がなんとか救われると思っていました。
そして
結果を聞きに長男と学校へ行きました。
副校長から告げられた言葉は
『学校内での協議の結果、今回○○さんの
オンライン授業は見送りとなりました。』
えっ………なぜ?
私はそう思いました。
申請すれば受理されるものと思っていて
受理されないなんて
考えていなかったのです。
理由は…
はっきりとは言われませんでした。
でも、何となく先生の濁した言葉から
長男に
『卒業したいという意欲が感じられない』
そういうことだと私は理解しました。
長男は卒業はしたいんですよ。
でも、
『どうしても!』
という熱意は感じられない。
ほとんどの生徒は
3年で卒業したい!留年はしたくない!
必死の思いだと思います。
でも、無理をしない長男は、
『4年通うことになっても仕方ない』
そう思っているところがあります。
そこが伝わったんだろうなと思います。
この程度の気持ちでは
オンライン授業は見送られるようです。
それが現実です。
長男は思い知ったことでしょう。
私も思い知りました。
この時私は
見捨てられたような感じがして
さらに潜在意識では
一人ぼっちの孤独を感じていて
とても苦しかったです…
それでも
よくよく考え、長い目でみると、
学校側の判断は正しいと感じました。
世の中そんなに甘くない。
長男は高校1年生で知ることができました。
そもそも全日制高校なので
出席が前提なのは言うまでもなく
オンライン授業は延命治療にすぎません。
いずれは登校しなければならない。
オンラインで取得できる単位数には
上限があります。
長男の場合
オンライン授業に慣れてしまうと
登校する意欲が
また低下していたと思います。
今回、オンライン授業申請不受理
となったことで
長男は
いよいよ出席数に追い込まれました。
不受理だったんだから
後がない!すぐに動きださなきゃ!
そんなことができる子は
不登校にはなりません。
『行かなければ!』と思っても
『行けない』
だから不登校なんです。
しばらくは見守るしかありませんでした。
長男も状況はわかっている。
それでも動けないのです。
エネルギーがたまるのを
待つしかありません。
その間にも学校から連絡があります。
『明日のこの授業を欠席されると取得のラインを切ります。』
学校側も連絡する決まりなんですよね。
先生も苦痛でしょうねぇ…
連絡があるとその内容は長男に伝えます。
長男はだいたい把握していました。
わかっていても動けないし、
今はまだ動かない方が良い
そういう判断をしているのです。
この頃長男は
『もう少しで動ける気がする』
『エネルギーたまってきたと思う』
と言っていました。
ここで私が焦って追いたてると
エネルギーがたまるのを邪魔することになります。
そりゃね、
分かっていても学校から連絡がある度
私はヤキモキしていましたよ。
でも
長男は嘘をついてるわけじゃないんです。
だから
私はその言葉を信じて受け止めるのです。
理解できないなら、理解しなくてもいい。
ただ受け止めればいいんです。
『もう少しで動けると思ってるんだね』
『エネルギーたまってきてるんだね』
それが
長男のエネルギーがたまることを
邪魔しない近道です。
結局、動き出すまでには
不受理から2週間かかりました。
その間にも5単位くらいは落としました。
今後もポロポロ落とすと思います。
長男は20単位くらい落とすかも

と言っています。
それでも、
私は良かったと思っています。
『世の中そんなに甘くない』
ことを長男は体感しました。
長い人生
1年や2年、どうってことないです。
本人が物事をどう捉えて、どう動くのか、
そしてその結果まで、自分で受け止める。
そうすることで、
ようやく先を考えるようになるのではないかと思うのです。