私の脳裏には
夫が子どもたちを可愛がる姿が
焼き付いている
父さん…
母さんが泣いた方がいいって言った
確かに言った…
でも…母さんはもう眠い…
父さん…
うんうん
寂しいな…辛いな…
だって…
絶対会えないもん
そうだねぇ…
0%っていうのは希望がないよなぁ…
30秒でいいから話がしたい…
全然覚えてないんだもん…
まだ7歳だったんだもん…
父さんの歳まで生きられるかな…
母さんは死なないで…
母さんまで死んだら○○も死ぬ
そっか…
そんな風に思ってたんだな…
もっともっと小さかったら
亡くなったってことが
わからないくらい小さかったら
こんなに寂しくなかったのかな…
だけど仕方ない
夫に死ぬ予定はなかったのだから…
三番目が泣くのはいいことだと思う
グリーフケアという言葉を知ったのは
夫が亡くなって2年たったころだった
本当は亡くなってすぐに
した方がいいらしいけど
当時はそんなこと知らなかったし
自分の心を保つこと、
生活をすること、
それだけで精一杯で
子どもたちの心のケアまで
頭がまわらなかった
当時
3人とも学校へ行っていたから
3人とも笑っていたから
なんとかしなくちゃいけないのは
自分の心だったから
結局みんな
悲しみや寂しさ、喪失感を
閉じ込めて岩盤で固めてしまった
この閉じ込めた蓋を敢えて
こちらから開けることは
怖くてできなかった
でも…
思いがけず夫の誕生日に
蓋を開けるきっかけをもらった
こんなにも苦しい思いを…
3年以上蓋をして過ごさせてしまった…
ここから
本当の気持ちを解放していこう
時間がかかると思う
その期間
学校は行けないことが多いかもしれない
でも
子どもたちの人生において
どこかで向き合わなければいけないこと
そのタイミングがきっと
今なのだ