※以前のブログを加筆修正しています。



『公立中学校は義務教育なので、登校しないと評価のしようがないんです』



これは

長男の中学校の校長先生の言葉です。






内申点は高校受験にとって大切なのに


私は長男が不登校になるまで

どういう仕組みなのか


あまり知りませんでした。




普通に学校へ行き、

普通に授業を受け、


普通にテストを受けていたら、

普通の評定がつくんだろうから


大丈夫でしょう


そう思っていたからです。





でも、長男は五月雨登校になったので、

いわゆる「普通」ではなくなりました。





普通ではなくなった長男は


塾に通えていたこともあり




テストの成績に

ほとんど変化はありませんでしたが、


内申点は見事に下がりました…





理解度は落ちていないはずなのになぜ?




内申点は受験に影響するので

正しく理解した上で、


対策を考えなければなりません。








  内申点ってどうやって決まる?



長男の通っていた中学校(地元の公立)では


1学期の初め頃に各教科それぞれ

評価の基準が配られます。




項目ごとに

細かく評価対象が記載されていました。




長男が五月雨登校になり


定期テストの成績と

あまりにかけ離れた評価を見て、



私はこのプリントを思い出し、


長男の成績や様子を当てはめ

検証してみました。




でも、よくわからなかったので

結局、学校に質問しました。




『テストの点の割に、いくらなんでも内申点が低すぎませんか?』






学校側の回答


『義務教育は登校前提なので出席率は問わないのですが…』


出席前提だから授業の中で評価する項目が多く、出席数が少なければ評価は下がってしまうのです』




………なるほど。





例えば評価項目にある

<主体的に学習に取り組む態度>は、


発表やグループワークでの発言、

取り組み姿勢、

ノートなどで評価されます。

 

 


 ある教科の長男。出席率50%

(この教科だけ主に出席していた)



①発表もグループワークもしてる。

 でも出席率50%


②取り組み姿勢はとても良好。

 でも出席率50%


③ノートはとっていない。


(長男は、友達に勉強を教えてあげていたことがあり、その部分は高く評価されていました)



→出席率50%だと、評価対象が50%しかないので当然内申点は低くなる。






『頭の中は見えないので、ノートや提出物で理解度を把握するしかない』




<思考、判断、表現>は、


ノートのまとめ方や

提出物で評価されますが




①ノートはとっていない。


長男は『書く』より『聞く』方が得意で、


板書をすると頭に入らない

と学校に申告しています。



だからノートをとっていなくても

注意はされません。




でも、

→もちろん評価は『0』です。





※ノートはただ板書をするだけではなく


先生が授業中に言った大切なポイントや、

自分の考えなどが書いてあると


プラス評価となるそうです。




②提出物は把握できていないので、後からまとめて提出していた。



→遅れた分、当然内申点は低くなります。






だいたいこの辺りのことは想定内。




まあ、内申点は当然低いですよね…。






でも!!


『それにしても、低すぎないですか?』

『いったいどういう配分なんでしょう?』









私が知りたかったのはそういうことです。



直接話を聞いてみて分かったことは、



評価項目ごとの獲得ポイントは

細かく決められていて、



五段階評価の境界もきちんと決まっている。

1ポイント足りなくてもダメなものはダメ。




先生の裁量が反映できるところはなさそう。


(小学校は経験上、先生の裁量で柔軟に対応できる部分があると思います)





学校に確認した結果、

『テストの点の割りに低すぎませんか?』


と思ったけれど

そんなことはない、正しい評価でしたネガティブ




そして

配分は教えてもらえませんでした!







テストが高得点で

理解できているとはっきり示せても


出席していないと内申点はかなり下がる!


もう、そこはどうしようもない!






そういう仕組みのようです。




内申点を受験に取り入れている高校は


不登校の子どもにはなかなか厳しいです。





でも、そういう高校は

合格してからの理解も少ない…?


そのようにも考えられます。





受験の仕組み自体に


進学後の理解度が

表れているのかもしれませんね。