おぞましい光景を目撃して胸が痛くなった。

 

孫を連れて電車に乗ったら、優先席が空いていて、目の前に高齢の御婦人がいらしたので席をすすめたらモジモジして座ろうとしない。変だな?と思いながらひと駅過ぎると、反対側の優先席が空いて、その御婦人はそちらの席についた。

 

なぜか?

 

もとの空いている優先席に黒人男性が座っていたからだ。

 

 

胸が苦しくなってくる。

 

怒りでもない呆れでもない、情けないというかなんというか、「ああ、これが自分たち日本人だ」と思った。

 

ここでは黒人男性が優先席のことを理解しているかどうかという話題は捨象する。あくまで御婦人が黒人男性の空いている席に座るのを嫌がった、という現実だ。ちなみに黒人男性はとても紳士的な方のように見えた。

 

「命を救うのは人間の判断」

 

という記事にも書いたが、日本の入国管理局が外国人に対し劣悪な対応をしている事実とこの日の御婦人は同じ線上にあると思う。御婦人を非難するつもりはないが、あまりにも見た目だけで人を判断する非人道的な血が我々日本人には色濃く流れているのではないかと思いたくなる。

 

本当に胸が痛くなった。