ノッティングヒルの洋菓子店('20年12月シネ・リーブル梅田) | Que amor con amor se paga

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原題名:LOVE SARAH

英ノッティング・ヒルで最もトレンディなデリ『オットレンギ』全面協力

…12月初旬に観に行ったのに仕事に追われて全然Up出来なかった映画レビューの1つがこれでした(汗)

オットレンギの外観はこんな感じ
 


中もオサレ
 


ミニシアター系の映画館に来る人が、オットレンギを知らないのか、それともオットレンギとか、こういう『インスタ映えするデリ』をバシャバシャとスマホで撮る人種がミニシアター映画に興味がないのか
両方なのか、どうなのか知りゃーしませんが
映画館は空いてました、ハイ。

…ネタバレになるけど、日本人全員が抹茶好きってワケじゃないと思うし、何故外国人って日本人は抹茶が好きだと思うんだろう???
いかにも白人ルックルなアメリカーンがホイップクリームドカっと乗ったデコレーションケーキ好きってワケじゃないのと、同じだと思う…うん。
気にし杉?

そんなワケで予告編こちら、あらすじいってみる。



ロンドン西部の高級住宅地・ノッティング・ヒル。

移民が数多く住むこの街は、オシャレなカフェや、レストランが軒をならべ、生鮮食品店からアンティークショップまで並ぶポートベロー・マーケットもある人気スポット。

カフェの名店が密集する激戦区でもありインスタ映えや流行を追う観光客が押し寄せて来るこの街に新たに1つの洋菓子店が誕生しようとしていた。

名店で修業をつづけたパティシエのサラが独立し、親友で共同経営者のイザベラ(シェリー・コン)とノッティング・ヒルのゴールボーン・ロードに店を持つ事になった。

開店準備当日、イザベラはテナントの前でサラを待っていたが、サラは事故に遭い帰らぬ人となってしまう。

投資家や手を引き、イザベラに残されたのは借金だけ。
店舗の契約解除も不可能。
投資アドバイザーのクライブ(アンドリュー・デヴィッド)からは別のシェフを見つけて店を開くしかないとゴリ押しされてしまう始末。

サラの娘でバレリーナのクラリッサ(シャノン・ターベット)は、母を失った哀しみから稽古に身が入らず、ずっとふさぎ込んでいた。

同棲中のボーイフレンドでダンサーのアレックス(マックス・パーカー)は『君のふさぎ込んでいる顔は見たくない』と一方的に別れを告げてきた。

ふがいないボーイフレンドの態度に腹をたてたクラリッサは、アパートをおん出てしまい、母サラが店を開くはずだったテナントに潜り込み籠城している所をイザベラに見つかる。

テナントの籠城するわけにもいかずクラリッサは、祖母ミミ(セリア・イムリー)の所に転がり込む。

元空中ブランコの花形スターのミミは、パティシエになると言って家を出た娘サラと長年絶縁し、仲直りも出来ずじまいだった。
孫のクラリッサの顔をみて最初は金の無心をしにきたのかと警戒したが、そうでないと知り、住まわせる事にした。

一方イザベラは、店舗の契約解除が不可能だと判り、店をワインバーにして短期又貸しをしようとする苦肉の策を打ち出す。

ワインバーのオーナーを見た途端クラリッサは、イザベラの猛反発。
母サラの遺志を継ぐべきだと懇願した

驚くことにクラリッサはミミを空中ブランコのレッスンに連れていった後に説得し、彼女から店の開業資金の一部を準備して貰っていた。

こうなった以上後には引けない、3人はパティシエを探すべくオーディションを行うが、定時までに帰らせろだの、菓子作りが出来ないだの、週休3日は確保したいだの、ワガママ言い放題、勘違いな人間ばかりしか応募してこず途方にくれていた。

そこに現れたのが、ミシュラン2つ星『トロワ・ザミ』のスターシェフ、マシュー(ルパート・ペンリー・ジョーンズ)

サラ、イザベラとはパリの製菓学校で学んだ中で、何かと因縁もあった仲だった。

輝かしいキャリアと高給を捨て何故この店に…?

いよいよ店はオープンしたものの、客は全く訪れず、

1週間の売上は658ポンド(92440円)

…と絶望的(涙)

ミミは売れ残りをお向かいのアパートに住んでいる電気ヲタクのフェリックス(ビル・パターソン)に持っていく羽目に。

そんなとき、ミミにあるアイデアが店を救うきっかけになる、それは何だったのか。

そしてマシューがこの店に来た本当の理由は?

以下ネタバレです

クリスマス前に上映する、どこにでもありそうなラブストーリーなんすが(おい)

あんまりにも客こねぇぇぇぇ~

つーので、配達に来たラトヴィア人の郵便配達のニイチャンに、ミミが和○アキコばりに
『ウチの店のスウィーツのナニがおいしくねぇんだYO!でもってお宅の国のスウィーツって何なんだい??』

…と聞きよるのです(爆)

見た目インスタ映え間違いなしのスウィーツでも彼らが何にも興味しめさなかったら意味ない

ラトヴィア人の郵便配達のニイチャン(ショーン・ベリー)に『何作ったら買ってくれる?』とぶしつけな質問をするミミ(おい)

オバハンに迫られてタジタジ+逃げ腰状態の郵便のオニイチャンは『クリングル作ってくれたら毎日でも通うよ~』
と言って、ほなバイナラ~…と去っていきます。

そこでミミが、ひらめくのです。

この街は移民が多くて多国籍だから、この街の人の故郷のスウィーツを作ればいいんだと。

で、店のショーウィーンドウに『故郷のスウィーツ作ります』と張り紙をして、お客さんに『どんなスウィーツを作って欲しいか』を聞いて、レシピを学ぶ為に、街で民族舞踊のサークルをやっている人たちに聞いて、再現して、食べて貰うのです。

ちなみにクリングルはこれ。
トレーダー・ジョーのヤツが有名だと思う。
ドーナツの中に甘いクリーム入ってるお菓子。



洋酒漬けのフルーツとナッツを固めたイタリアのパンフォルテも出てきた。



このあたりは 『彼が愛したケーキ職人』を思い出す。

故郷のお菓子を再現してくれる店として評判となり、ミミやクラリッサは活気ついた店で大忙し。

そんな時、イザベラはマシューに『そろそろコックコートを着ればどうだ?』と言われます。
自分はあくまでサラの共同経営者で一線から身を引いてるからプロじゃないというイザベラに、昔の様にプロにもどれというマシュー。

えっらそーに説教するマシューなんすが(爆)
彼がこの店に来たのはクラリッサが、もしかしたら自分の娘かもしれないという罪悪感なんですよね。

製菓学校時代にホイホイと、あっちもこっちも女ひっかけ倒して、付き合っては別れを繰り返したマシュー。

サラもイザベラもマシューの元カノだったのです、どひゃーなんすが。

マシューは2つ星レストランで働いている間に、3つ星レストランに応募していて、その間をぬって、イザベラの店に来たのです。
失礼な話なんすが、自分の娘(かもしれない)女の子を探す為+元カノとヨリ戻す為+キャリア形成と、女から見たら、え?何計算してんの?
世の中そんなに上手くいかないよwwwwという。

そんな事もつゆ知らず、イザベラはマシューに言われ久々にコックコートを着て店の厨房に立つ程、親友サラの遺産である店が忙しくなります。

店がフル回転してる時に、日本人女性のお客さん(ユウホ)が抹茶ミルクレープを注文してくるのです。

抹茶ミルクレープ(ポカーン)ナニソレ?状態な2人、焼いたみたのはいいけど、出来は

残念な出来の抹茶パンケーキ状態(あげ)

イザベラとマシューは『日本人って(こんなもん作ってるなんて)よっぽどヒマなんだな…』とお手上げ状態

いや~日本人全員、これ喰ってるんじゃないっすからwwwwと銀幕にツっこんだ場面でしたが。

前の日抹茶カスタード作ってキンキン冷やして→クレープを20枚近く焼いて、1枚焼くごとにくっつかない様にクッキングシート挟んで→冷やした抹茶カスタードに生クリーム混ぜてディプロマットクリーム作って冷めたクレープに重ねていく…っても

…ヒマなんか?と思う程気が遠くなる…よねぇ…ホント(爆)
何で監督はこのスウィーツ選んだの???
と思った。

四苦八苦してマシューとイザベラはミルクレープを仕上げ、お客さんに喜んでもらい、その場は結構いい雰囲気になるのです。



その後、イザベラはマシューが『うっかり』テーブルの上に、3つ星レストランの採用試験に合格した書類を置き忘れていた事から、大喧嘩になります。

あんたぁ!やっぱり冷やかしで来たんじゃない!出てってよ!
ってヤツです。

これぐらいバレないだろうqqqとか、これぐらい大丈夫って男の目論見や甘えが、女の地雷になる事が判ってない

ミミは自分が作り手じゃない+2人がケンカしているとも知らず、抹茶ミルクレープの追加注文を引き受けてしまうのです(涙)

例の日本人記者、実はタイムアウトの記者だった事が判明し、これが成功すればお店は取材を受ける事になるというのでミミは大はしゃぎ、厨房火の車、クラリッサはタジタジ。

イザベラがマシューを追い出してしまったので、店内をウロついていた『ほぼどうでもいい男性客(おそらくイザベラ目的で来てる客)』を目ざとく見つけて
『こいつとデートしてこいよ!』とけしかけます。

イザベラは、マシューへのあてつけもありその男と結構ゴージャスなレストランでデートするんですが
マシューが場違いな格好で現れるんですよね(涙)
オレの方が彼女にふさわしいんだ(キリッ)って感じで。
ムダなプライド捨ててウソついた事実+セコさ認めてさっさと折れて謝れば済むことなのに。

翌日厨房では抹茶ミルクレープ2つを何とか1人で焼き上げようと悪戦苦闘するイザベラがいるんですけど、当然の事ながら間に合いません。

(一応)申し訳なさそうに厨房に入っていくマシューなんですが、謝れよ!って感じ。

イザベラ怒ってるのお前のせいだろ、お前!

オレが手伝った方がいいんじゃね?な目線はなんだ!

最終的にマシューが手伝い、抹茶ミルクレープは完成し、店はタイムアウトの取材を受けることになりますが、ここら辺の下りが曖昧にされちゃったのが、ナンだなぁ~と思いました。

クラリッサは、もしかしたらマシューが父親なのでは…と一縷の望みにかけているのです。

亡き母サラと同じ製菓学校に行ってたし、母親の事をよく知ってる、突然目の前に現れたのは、もしかしたら・・って年頃の娘じゃー考えますよねぇ。

マシューはマシューでクラリッサの髪をどさくさまぎれに、2、3本抜いてネットでDNA鑑定を申し込むのです。

DNA鑑定の結果は、親子ではなかったのですが、それでもマシューはクラリッサに父親代わりになるよ、と言います(いつまで続くか定かではありませんがqqqq)

ラストはクラリッサはバレエ団に戻り、イザベラ、マシュー、ミミは店で働く事になります。

映画の冒頭でミミは、サラへの手紙を書いているのですが、その『内容』が映画を見ている観客に公開されるのは興味深いです。

ミミが娘サラに『意地の張り合いはやめて、そろそろ話し合いをしたいと思う』という手紙を投函しようとした矢先に、娘のサラは不慮の事故で亡くなってしまいます。

サラの役は『The Great Brithish Bake Off』シーズン7の優勝者・キャンディス・ブラウン(Candice Brown)

映画冒頭でロードバイクに乗ってる姿しか出てこないのですがこの人。



劇中のお菓子はパン、街並みはインスタ映えするのですが、ストーリー展開としては、チョット…という残念さは残る映画でした。

やっぱり日本人全員が抹茶ミルクレープは食べないと思うぞー(おい)