マージンコール(原題名:Margin Call '12年日本未公開) | Que amor con amor se paga

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日常で気になったコトや動画も載せてます。



元ネタは、○ーマンブラ○ーズ(伏せ文字の意味ねぇじゃんwww)

2007年に発生した世界金融危機の前夜から24時間を描く。



知名度ゼロ+
小予算映画+ジミ~なモノで日本ではDVDスルーになるという酷い扱いだったこの映画。

この間密かにBSでやってた。

しっかし、ビックラこいたのが、ザッカリー・クイント


現代版
『スタトレ』のミスター・スポックというイメージが頭にあったから、この映画みた時に、
全然違う人かと思ったよ

リス・エヴァンスみたいに『ノッティングヒルの恋人』に出てくる
ウェールズ人のパンツ男・スパイク役と
『アメイジング・スパイダーマン』のコナー博士役が
同一人物に見えん!ってぐらいの、ギャップには負けるがwww



予告編はこちら、あらすじいってみる






ウォール街のとある大手投資銀行で、ある朝突然の大リストラが敢行される。

目玉商品を取り扱う不動産投資のリスク管理部門でも大リストラが敢行され、
責任者のエリック(スタンリー・トゥーイッチ)が解雇される。

彼は、不動産投資リスク管理で、やりかけの仕事があり、その仕事の内容を上司のサラ
(デミ・ムーア)に一年前に提示したが却下されていた。

エリックは直属の部下であるピーター(ザッカリー・クイント)にエレベーターで
すれ違いざまに、やりかけの仕事の内容が詰まったUSBを手渡す。


『用心しろ』と意味深な言葉を残して。それからエリックの携帯は止められ、彼は音信不通になった。


大リストラの結果、リスク管理部門で残ったのは、ピーターと彼の後輩セス(ベン・バッジリー)、
新しく上司となったウィル(ポール・ペタニー)、そして彼の上司であり、
他の役員とのコネクションがあるサム(ケヴィン・スペイシー)だった。

エリックから手渡されたデーターを分析したピーターは、サブプライム商品(不動産担保証券)が、
会社の全資産に大打撃を与えかねない結果を導き出す。

彼はまずうサムとウィルを呼び出すが、エリックの行方はわからない。
続いてサムを呼びだし、サムの上司であるジャレッド(サイモン・コーエン)を呼び出すと、
売り払うしかないが、売り払うにしても方法がないと頭を抱える。


しかしヘリで役員及びCEOのジョン(ジェレミー・アイアンズ)が社に到着した時に、
導き出された答えは非情なものだった・・・


以下ネタバレ・・・ても、某投資会社が、やったコトそのままなのですが。


真夜中に開かれる役員会議で、ピーターは、サブプライムローンを返す見込みのない客に
売りつけた事により出る損失をCEOであるジョンに説明します。

ジョンは、こんなコトをヌカすわけです。


私がこの席で巨万の富を築きあげた意味が判るか?特になる話だけを聞いてきたからだ。
今日は損になる話ばかりだ・・・


金の亡者丸判りですな・・・その結果、明日の朝、市場で担保証券に価値がないと判り、
FBIが社に乗り込んでくる前に、叩き売ろうとするわけです。

まぁこのCEOもCEOで



買ってくれりゃぁ相手誰でもいい

・・・なんてコトをヌカします、もう人間性ゼロです。どうなってるんじゃと思いますが。


ケヴィン・スペイシー演じるサムは、それに真っ向から反抗する。

投資会社に長い間いたが、そこまで非情なことはしなかったと。
彼は、家庭は冷め切っていて仕事に対する情熱も失いかけているけれど、家に帰れば病弱な愛犬が待っていてくれる。
それが彼の心が壊れそうなのを支えていた。


長年の同僚だったというCEOに対しサムは、今回行なおうとしている事は、顧客や市場の信頼を失い、株を叩き売りする事で、
長年貢献してきた社員の地位や名誉に傷がつくと訴える。

エリックも脅され社に戻される事となり、サブプライムローンでの損失をきっかけに自社株は叩き売られる事になる。

サムは、これで首を切られたら本望だった、しかし会社役員を生き残らせたという功績で、社に残る事に。

いたたまれなくなった彼は、社長に直談判しにいくのだけど


社長、優雅に食事頂いてる(唖然)

で、また空気嫁な爆弾発言をしまくる。その後で、君には最低でも2年は居てもらうよと。

そこに入ってきた、ピーター、彼もまた生き残った一人だった。

彼を見て何かを思いついたのか、サムは辞めない、まだやりたい事があるから金をためなくてはという。


そして映画は、社宅の庭に穴掘って死んだ愛犬を埋めようとしているサムの姿で終るのだけど


サムがやりたいコトって何でしょうか、思うに、こんな会社に騙されんな方式の会計士かも
やるのかもしれないですね。


マージンコールの意味は、FX(外国為替証拠金取引)をやってる人ならお判り頂けたと思います。

預けたお金が証拠金=担保金となり取引が始まるFXは、口座の残高以上に損失額が出ないように警告するシステムになっています。

マージンコールは、その1つです。

預けた証拠金で、後どれぐらい取引出来るかというのが数字で現れるのを証拠金維持率といいます。

証拠金の5~7割を超えた時点で証券会社から『マージンコール』がかかる、いわば取引のイエローカード


まぁ、この映画の題名、マージンコールだっただけマシだったと思う。イエローカードだから、
引き上げのタイミング次第で、登場人物の未来がある。

映画の題名ロスカットだったら、登場人物の未来が全然ないから


金融危機が起こってから、NYの書店で一日で売り切れたという本の読書会が今人気なんだそうな

その本の読書会には、ありとあらゆる職業の人たちや立場の人が平等に意見を交わし集まってくるらしい、興味ある。



ホントにゼータクな俳優使ってますな・・・この映画、ギャラ高杉+質良杉で、
チョっとやそっとでみないキャスティングだぞ

夏の上映予定日程イロイロみてるんだけど、あっちこっちで某雪の女王とか、アンジーの魔女の話とか、
複数の映画館使って上映するなら、こういうのを上映して欲しいんだが・・・うん。