17歳のエンディングノート(原題名:Now is Good '13年5月 梅田ガーデンシネマ) | Que amor con amor se paga

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映画・本などのネタバレメインのブログです
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『アイ・アム・サム』や『マイ・ボディガード』の天才子役ダコタ・ファニング、
今回も体当たり演技です


白血病で余命宣告されながらも、精一杯いきていく女の子の役


予告編はこちら、あらすじいってみる




白血病で成人するまで生きられないと医者に宣告されたテッサ(ダコタ・ファニング)

自分は何者にもなれないとフテていた毎日

父親(パティ・コンシダイン)は会社を辞めて治療法にのめりこみ、
現実を受け止められず看病できない母親はうろたえるばかり、そんな両親に



なんでアタシより弱いのよ



…とマジギレするテッサ


17歳になり、余命9ヶ月と宣告された彼女は親友ゾーイを呼び出し、
一生分を経験するための『TO DOリスト』を作る


普通の女の子なら何てないことから『それってアリ?』まで

『お酒を飲む』から『ハワイでサーフィン』、『一人暮らし』から、
『インドへ行って象にのる』まで


そんな彼女の家のお隣に、大学生で、ガーデニングが趣味の
アダム(ジェレミー・アーヴィン)が母親と共に引っ越してきた

事故で父親を亡くしたアダム、母親はショックで立ち直れない

何もかもが手付かずの母親の世話をするために、大学を休学
しているアダム


アダムは、ゾーイとエンディングノートリストを実行していく
テッサを傍目にみて、世の中にはもっと素晴らしい事があると、
彼が思う外の世界に連れ出していくのだが…


いやはや


親のオイオイ泣きっぷりをみて



お前ら泣いてんじゃねぇYO!



…なのね

この映画のキャッチではないのだけど


死ぬと判ったら絶望してるどころじゃない



…プラス、自分の身の程を知って、エンディングノートをつけていくという。


この映画で父親を演じるパティ・コンシダイン

これがまた複雑です、ダコタちゃんの親で、トホホな親を
ダレが演じるのだろうと思いましたが、コンシダインでしたか



『イン・アメリカ~』で、現在過去未来がつながらない
父親役を演じた事から、
アスペルガー症候群であることをカミングアウトして、
自分の父親をモデルにした衝撃の映画『思秋期』を監督した事は

知られていますが、今回


『娘が自分よりも先に死んでしまう』なんて普通の父親でさえ、
前代未聞であり、予測不可能な事態なんかやめてくれ(号泣)…


だったと思うのですね


周りにクソビビられたりするとねぇ…自分の持っている可能性に歯止めが
かかる事もあるから、その辺りもアレなんだけどね

テッサが劇中で『なんでワタシより弱いの!』ってのは、
持病に関して言うと親も含め周りに常々思う事です+そこまで期待しないという事も


テッサにとって最初で最期の恋はアダムだから、両親やゾーイは
猛反対する、時間がないから、それでもアダムは傍らに居ようとする

癌が末期になって吐血するし、抗ガン剤の影響で髪も抜けていく

父親は娘の前から消えてくれという、でも、アダムは、
貴方よりも僕の方がテッサを受け止められるのだからと傍らに居る


テッサのリストの中には、恋がなかった。

恋をすれば人生のリストが増えてしまう、それが辛かった。

辛いものにしない方法を教えてくれたのがアダムだった


テッサが最初に親友のゾーイと作ったエンディングノートは、いわば
勝手なことばかりだったのだけど、アダムが教えてくれた
エンディングノートは、生きることの意味なのね

原題名はNow is Goodなのだけど、『今』だけでなく、
『自分という存在』を見ていてくれた人たちに対して失礼がなく、
なおかつ自分も満たされてその一生を終えていく生き方を
アダムが短い間だけど教えていくという


作り話でなく、きちんとした16歳の少女の物語が原作なだけに、
説得力はあると思います








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