人生ブラボー!(原題名:Starbuck '13年3月 シネ・リーブル梅田) | Que amor con amor se paga

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映画・本などのネタバレメインのブログです
日常で気になったコトや動画も載せてます。



父親になるのにマジむいてねぇ男が、地球上で一番子沢山だった(爆)



とある事から背水の陣に立たされた男が決意した思わぬ行動とは?


予告編こちら、あらすじいってみる





過去に『スターバック』という偽名で行なった693回の精子提供(唖然呆然)を
通じて、533人の子どもの父親になったと告げられた上、その中の
142人の子どもから、身元開示の裁判を求められたのは


42歳、独身、趣味なし、甲斐性ナシ、借金まみれ、責任感ゼロwwww



…のダヴィッド(パトリック・ユアール)


しかもだよ、精子提供の目的が


小遣い稼ぎって(爆)



昔、売血というのはあったらしけど、アレとソレとは違うわけで…

家は肉屋で、マジメに働けばお金も入ってくるだろうに、
こいつはうだうだして借金ばっかりこさえてくる


ダヴィッドは友人の弁護士(アントエワーヌ・ベルトラン)と匿名を守る為に、裁判を始める準備をする。


手始めに自分が精子提供を行い、育った子供のプロフを片っ端から見る(大変(涙))
なコトになるんだけど


一人は自分が応援するチームの有能なサッカー選手
だったコトから、ダヴィットは身元を隠して子供たちに出来る限りあいにいくことに
(現金な野朗だな)




…オレの遺伝子ってマジそんなに優秀?うれしー!


…て喜びはつかの間。どうやらそれは『奥さん』になった人の遺伝子だったかもしれない
コトが判明(号泣)


てのも、なんせ533人も『遺伝子上』の子供がいるのだ


マシ(コラ)なのを見つけて探しても、
俳優志望、自称ミュージシャン、ネイリスト、スーパーの店員、プールの監視員のオニイチャン、
…とかで、薬物依存症もいれば、ひきこもりもいる

障害者だっているかもしれん


こんだけ主人公をとりまく人間がトンチンカンなのは
『スコット・ピルグルムと邪悪な元カレ軍団』以来なんだけど(あっちは笑いすぎて死ぬ)


が、子供も、優秀なのは、遺伝子上の親なんかどうでもいいワケで

育ての親がいるからこそ、今の自分があると割り切ってる。

案外、粘着質に『てめぇこんな親切にするなんておかしいわwwwオレの親だろ?』と疑ってかかるのは、ひきこもりとか、
今の人生がドン底の子供たちなのだ


そんな中、恋人(こんないい加減な男にもカノジョがいるなんて)、ヴァレリー(
ジュリー・ブレトン)が妊娠したというんだけど、なんせ小遣い稼ぎに
精子提供をする男なもんだから、育てる気なんてゼロ


ヴァレリーには


アタシ一人で育てるから、アンタみたいな男なんか消えて頂戴!


…と三行半下されてしまう


てなワケで、トンデモ無責任な男ダヴィッドは、
俳優のタマゴの子がオーディション受けに行くのに
付き添ったり、スーパーの店員のコに山程チップあげたり、
ストリートミュージシャンのコの演奏ずーっと聞いてあげたり、
ダメダメ男ならではのダメダメっぷりなんだけど、
出来ることはするわけなんだな。


このあたりはヤンニの『みんな元気』と似てる


それにダヴィッドを取り巻く人間模様も、
弁護士も実は4人の子持ちししゃもで、奥さんに逃げられた
ダメ男だとか


裁判も、子供から起こされたものと、元々抱えていた
借金の裁判のダブルパンチになり、
借金の方は、肉屋の父親が肩代わりしてくれるんだな。
…でも、いい年ぶっこいたトホホな独身男の2000万の
借金なんか肩代わりしたら息子の為にはならんと思うのだが(滝汗)


ラストは、遺伝子上の息子が、ダヴィットとヴァレリーの子供が
生まれてくる所を皆で見届けてハッピーエンドという


前半はシニカルにはじまり、最後はシュールなコメディって
感じでした


このチラシ、映画館で早々となくなっちゃって(汗)
重版したみたいです(爆)


てぇコトは世の中『オレっちも無責任男だけど、
シアワセになれるかなぁ~』って男性が
ふえてるんじゃろけ(号泣)



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