ラスベガスをぶっつぶせ(原題名:21:'08年6月 TOHOシネマズ梅田) | Que amor con amor se paga

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ただいま
『キス&キル』映画館で公開中です。『武士の家計簿』を見たいので、こっちまで予算が回るかどうか(滝汗)ので映画の監督作を紹介

監督のロバート・ルケティック。
代表作の『キューティーブロンド』もそうですが実話を基にして逆転劇を描かせると輝く監督です。
その中から、今回『ラスベガスをぶっつぶせ!』を紹介します。


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マサチューセッツ工科大学(MIT)の学生ベン(ジム・スタージェス)はある日、並外れた数学的資質を教授(ケヴィン・スペイシー)に見込まれ、ブラックジャックの必勝法を編み出した天才学生チームに誘われる。
チームに参加した彼は仲間たちと日夜トレーニングを重ね、卓越した頭脳とチームワークを駆使してラスベガス攻略に挑むというもの

これ本国、米国では有名な話で、ベンが使ったトリックは
記憶力、計算力、分析力をフルに使う『カード・カウンティング』映画の運びとしては『ミニミニ大作戦』の路線と似ていて、いくらIQが高くて頭で計算しきれていても、人間として未熟ならば勝負の世界で勝つことは出来ないということを目の当たりにされる。

ネタバレになりますが・・・原題名の21はブラックジャックの数字。

父親と高校生の時、毎週ブラック・ジャックやポーカーやってたのだけれど、強かった・・・さすがIQ180・・・勝てるワケないわけで・・・

ブラックジャックは絵札が21を超えない範囲でディーラーと対決して早くそろえたほうが勝ち。
ですが、本当にディーラーでブラックジャックにかつなら、普通に考えて300以上のカードの組み合わせ+計算をしないといけません、暗算でです、ムリポです。

ですが、今ではシャッフルの禁止など対策がされているので、この映画でやってることと同じことやっても出入り禁止になります(爆)

モデルになったMITの学生のドキュメントはこちら

映画の中で、ベンが勝つシーンは淡々と描かれるが、その合間に見られるチーム内での不協和音、チームに目を光らせるFBI捜査官のローレンス・フィッシュバーンの行動が結果的に教授の馬脚を現すことにつながるシーンを描く様は、テンポがいい。

ベンも最初はこのチームに入る前は、しがないスーツの仕立てのバイトをしていた、毎日スーツを仕立てながら『オレもいつかは仕立てられる身分になりたい』と悶々としている野心を教授に見抜かれてしまう。
野心は持ってもいい、だが、そこに邪念をまぶしてしまうと足元をすくわれる。
自分のやったこと、浅はかな夢の代償は倍返しにして支払うことになる。それを判った時に、主人公のベンの才能は本当の意味で開花したんじゃないだろうかと。

勝負事がすきな男性向けの映画だと思います。教授を演じたケビン・スペイシー、こういう裏切り役は『ユージュアル・サスペクツ』以来お手の物じゃないでしょうか