ドリヴン『原題名:Driven』 | Que amor con amor se paga

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『時速400Kmのエクスタシー』
『アイルトン・セナに捧ぐ』
日本でのこの映画のキャッチコピーはこれでした。

ってのもこの映画の企画名は当初『フォーミュラーワン』。
スタローンはセナに捧げる意味でF1の映画を自作で作りたかったんだそうな。どの自動車レースよりも『閉ざされた世界』である『F1』開催当初から参戦しているのはフェラーリ一社だけというのはご存知だろうか。

これにはスポンサーにタバコ会社がつかなくなった事や、エンジン開発を独自でしなければいけないという、旧態依然かつ弱者いじめのレギュレーションがF1を衰退させているというのもある。
スタローンもこの映画のために'97年のF1・イタリアグランプリの撮影権まで獲得して、向こうの猛反対にあい、おじゃんになった。
一作品あたりギャラ55億貰って何が作りたい?って、こういう映画なんだろうな。
自分の航空会社を持つ世紀のドハンサム、アラン・ドロンもF1のチェッカー・フラッグを振ったぐらいだから、映画人でこの手のモノが好きな人はここにいきつくんだろう。

そんなワケでF1挫折して作った映画は・・・CART
今のチャンプカー・ワールド・シリーズである
がっ!この映画、CARTとF1の違いなり、インディレースなどカーレースを見てる人間なら一発でわかる『間違い』が沢山出てくる(号泣)
でもそこをツっこんじゃぁいけない!なんで?スタローンの映画だから(爆笑)
スタローンの映画はかんがえちゃぁいけないのだ。考えてツっこむとハラたつ人も出てくる(涙)
ツっこんで楽しんでる元自動車業界人なんてアタシぐらいなもんだろうか(号泣)

で、あらすじ



CARTのルーキー、ジミー・ブライ(キップ・パルデュー)は初年度からいきなり5連勝しランキングを挙げていた。その事で周囲に騒がれ精彩を欠くようになる。
それを見たオーナーのカール(バード・レイノルズ)は現役レーサー時代のライバル・ジョー・タント(スタローン)をジミーの教育係として呼び寄せる。
ジミーが精彩を欠いていたのは前年チャピオンのブランデンバーグ(ティル・シュワイガー)の婚約者ソフィア(エステラ・ウォーレン)との三角関係に悩んでいたのと、自分のマネジメントを勤める兄・デミル(ロバート・ショーン・レナード)からのプレッシャーもあった。またジョーもかつての恋人キャッシー(ジーナ・ガーション)は同僚のドライバー・メモ(クリスチャン・デ・ラ・フェンテ)の恋人になっていた。

まーレースなり試合以前の問題をなんとかせえよ、というのは『ロッキー』の時からのスタローンの話の作り方ですが(爆)

どんなロケやってどんなカットのつなぎ方したんだ???と思ったのが日本ロケ(涙)
渋谷、新宿、池袋が瞬時につながるあのカット割はどうなってるんだろう??
カメラ仕事にしてる友人に聞いたら
『サ○ペンス劇場の撮影の方がよっぽど酷いカットのつなぎ方してるからいえないよ』だって。

その日本ロケで、『これ絶対ありえないわ~』だったのが、底数cmの超シャコタンのCARTが公道を時速ン百キロで走るシーン(爆笑)。
これは『スタローンの映画』と思って割り切ってみるしかない、ツっこんじゃぁいけない。

CARTのレギュレーションも頭に入ってる身として・・・ピットの人数も違えば、出てくる人間も支離滅裂なこの映画、プロが見たら怒るんだろうなと。
CARTは2.65リッター、シングルターボ、燃料はエタノールでも、ドライバーの腕はF1並というお得なレースなんだな。
が!クラッシュのシーン・・・
エタノールだろう!燃料(汗)そんなに燃えないって車!

勢いでみると、こんな感じか、で、す~っと見れる映画です。アタシは元々車がすきなので、ツっこんで見てしまいました(爆)
何も車の知識なければ、フツーのカーレース映画です・・・
ところどころに本物のレーサーが出てくるのはオイシイかもしれない。