選択理論マニアの会 代表のnatsukoです。
昨日の記事 に、食べ物の選択について書きました。
ご紹介した上田美穂さんのブログ でも何度も書かれていますが
今日は特に、低血糖症について触れておきたいと思います。
というのも、「うつ」のみならず、
メンタルヘルス不全を訴える方全般に関係していることが多いので・・・
血糖値 というのは、
私たちの血液中の糖の濃度を示す値です。
これは体にとって、たいへん重要なものなので
“血糖一定”といって、通常、
すい臓から分泌される「インスリン」によって調整されています。
(人間の体ってうまく出来ているんですわ…)
しかーっし
糖質中心の偏った食事
(パスタとか、菓子パンとか、甘味類とか…) の場合、
ググー っと 血糖値が急上昇
体は、「おっといけない」と察知して
急激にあがった血糖値を下げるために、
ドバーッ と インスリンが大量分泌
すると、今度は、その大量のインスリンを受けて
ズドーンッと 血糖値が急降下
血糖値が下がるのは、体からすれば命に関わるので
「おいおい、それはまずいぜよ…」と今度は、
アドレナリンやグルカゴンといったホルモンを分泌して
エイヤー
っと 血糖値を(無理矢理)上昇させ…
ふ~~~っ
これだけでも、体はかなりの機能をフル稼働して
すんごい働いていると思いません?
(ジェットコースターみたいよね…)
いっつもこんな食事ばかりしていたら
体はだるいだろうし、気分も落ち着かないだろうし・・・
ましてや、アドレナリンって、
攻撃ホルモンとか、闘争ホルモンとか呼ばれる物質ですわ…
そりゃ、キレやすくなることもうなずける…
さらに、これが繰り返される中で
余ったアドレナリンは、アドレノクロムという物質に。
これは脳内麻薬の一種で、幻覚や幻聴などの
知覚異常の作用があるそうで、
これが統合失調症と関係しているのでは?という説もあります。
これが日常生活にどのように影響をもたらすのかということを
たとえば、不登校になった小学6年生のAくん(仮)の生活を見てみましょう。
糖質の多い食生活
(特にビタミン/ミネラルの少ない偏食傾向)
血糖値の上昇&下降が激しい
気分の浮き沈みが激しい
人から(特に親や先生)から注意される
キレやすい
人間関係を良好に保つのが難しくなる
一人で遊ぶ(家でゲーム、ネット、マンガ…)
夜更かしする
お腹が減る
夜食にカップラーメンor菓子パン
朝、だるくて起きられない
学校にいかない
手軽に済ませられる糖質多い食生活
・・・・・・
っと、まぁこんなにはっきりと順序だっているわけではありませんが
口から摂っているものによって 心も体も作られていて、
心と体は相互的にリンクしているのだということがお分かりになるでしょうか?
(「学校」→「会社」に、「先生」→「上司」に変換してみたら
あなたの回りにいる人にもあてはまるかもしれませんよ…)
低血糖症についてもっと詳しくお知りになりたい方は
日本での研究の第一人者とも言われている
千葉のマリアクリニック の柏崎良子先生がご専門です。
ご本も出されています。
- 低血糖症と精神疾患治療の手引―
- 心身を損なう血糖やホルモンの異常等の栄養医学的治療/柏崎 良子
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↓こちらの方がシンプルに書かれています。
(どんな風に回復したらいいのかも…)
- 栄養医学ガイドブック―
- サプリがもたらす健康の回復/柏崎 良子
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さらに、心療内科の医師でありながら
食べ物と精神衛生について書かれている姫野友美ドクターの本。
(テレビなどでもご活躍のようですね…)
- 心療内科に行く前に食事を変えなさい/姫野 友美
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こちらは、低血糖だけでなく、
鉄欠乏やビタミンB欠乏などについても触れられていて
心と食べ物の関係について
とてもわかりやすくまとめられています。
実際に、低血糖の症状として
脱力感とか、不安感とか、やる気が起きないとか
はたまた、幻聴や幻覚、自殺観念、情緒不安定なども挙げられています。
ってことは、これ・・・
何かの診断名がついてもおかしくないよね・・・?
(だから「心療内科に行く前に…」っていうのはすごく大事ではないかと…)
どんなものをどんな風に食べるのか・・・というのは
実は重要な「選択」なのであります。
つづく・・・