選択理論マニアの会 代表のnatsukoです。
選択理論心理学の提唱者であるウイリアム・グラッサー博士は、
メンタルヘルス(こころの健康)について
(診断と薬物療法による)医学モデルではなく、
(教育と予防による)公衆衛生モデルが必要である
![ビックリマーク](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/039.gif)
と述べていらっしゃいます。
たとえば、うつについて・・・
通常、【うつ症状】の方というのは、
医学モデルの見地からすると
脳の中で特定の神経伝達物質が欠乏する
![ダウン](https://emoji.ameba.jp/img/user/lu/lunasol-lover/79420.gif)
(例えば、セロトニンとかノルアドレナリンとか…)
↓・・・と
鬱になる
![イジイジ](https://emoji.ameba.jp/img/user/so/sou-utu/1153008.gif)
という見方をしています。
(ホントはこれ【脳内モノアミン仮説】っていう一つの仮説なんですけどね…)
そう考えると、
「脳の病気だから、仕方がない…」と
一般市民(?)は言ってしまいたくなるでしょ?
![むー](https://emoji.ameba.jp/img/user/mi/michellemichiru/105272.gif)
しかし、グラッサー博士は、
「私たちが落ち込みを選択するときに、
セロトニンが減少することは正常な生理反応である」
と言います。(『グラッサー博士の選択理論』より)
ん???
![顔](https://emoji.ameba.jp/img/user/ma/macherie-macherie/187498.gif)
どういうことでしょうか?
全行動のシステム
![車](https://emoji.ameba.jp/img/user/ho/honoka-0/625502.gif)
選択理論では、私たちの行動を四つの構成要素からなる【全行動】として捉え、
これを車の四つのタイヤを例えにして説明しています
![くるま](https://emoji.ameba.jp/img/user/na/nandm0404/384543.gif)
これによって
前輪である【行為】と【思考】は、
ハンドルに直結し、コントロールできるものであり、
後輪の【感情】と【生理反応】は、
直接コントロール出来ないもので、前輪が向かう方向にがついていく・・・
というシステムを表しています。
参考記事
![クリック](https://emoji.ameba.jp/img/user/sh/shrimp-10101/837146.gif)
例えば、汗をかき、息を切らして、部屋に入ってきた人を見たら・・・
![焦](https://emoji.ameba.jp/img/user/na/namida-egao/28908.gif)
通常、私たちは、
「走ってきたんだろうな…
![ダッシュ!](https://emoji.ameba.jp/img/user/na/nano-198906132516/10901.gif)
「時間に遅れて焦って来たんだね…
![ヤバー!](https://emoji.ameba.jp/img/user/ke/keicyon/452002.gif)
と、その人の
【生理反応】に先立って行われた【行為】や【思考】
を推察することが出来ます。
しかし、上記にあげた、
うつに関する脳内モノアミン仮説 の立場からすると
脳内のモノアミン(セロトニンやノルアドレナリン)が
減少したので【生理反応】
↓
↓
↓
・会社や学校へ行けなくなったり【行為】
・楽しいことを考えられない【思考】
状態になってしまう・・・
という論理です。
このトリック・・・・お分かりになります?
![え?](https://emoji.ameba.jp/img/user/ga/gannosukedannen/278770.gif)
同じ論理で、
先ほどの汗をかいて息を切らしている人を説明すると、
汗をかいたり、息をきたしている【生理反応】ので
↓
↓
↓
・走ったり【行為】、
・「まずい!」と思ったり【思考】した
ということになります・・・
![何ですと?](https://emoji.ameba.jp/img/user/ma/marl-dear/328610.gif)
![ロシアン え!](https://emoji.ameba.jp/img/user/ha/hatobanezu/1879253.gif)
![バーマン え!](https://emoji.ameba.jp/img/user/ha/hatobanezu/1879243.gif)
![キジトラ え!](https://emoji.ameba.jp/img/user/ha/hatobanezu/1886580.gif)
![!!](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/176.gif)
ね? おかしいでしょ?
![汗](https://emoji.ameba.jp/img/user/oo/oooo123/95299.gif)
グラッサー博士の言う
「私たちが落ち込みを選択するときに、
セロトニンが減少することは正常な生理反応である」とは、
自分の欲求を満たさない方向に(しかも長期間に渡って)
前輪である行為や思考を向けていたら、
後輪である感情や生理反応は、それに付随して
不快な状態を知らせるためのシグナルを送るんですよ…
ということを意味しています。
グラッサー博士は、うつの予防として
「自分の欲求充足に責任をもつこと
![運転](https://emoji.ameba.jp/img/user/ne/nekoholic/508804.gif)
そして、健全な欲求充足のために
「自分の大切な人との人間関係を良好に保つこと
![仲良し](https://emoji.ameba.jp/img/user/ku/kurokon/143422.gif)
を、選択理論を通して教えています。
メンタルヘルス(こころの健康)を保つ(回復する)ために、
専門家に頼ることなく、自分で出来ることもたくさんあるのです。
2.「うつ」の予防と改善【食べ物の選択】 につづく・・・。
![ペタしてね](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/decoPeta/pc/decoPeta_02.gif)