通訳とコミュニケーション、そしてレッスン | ふる〜との魔法〜調布フルート教室プレリュード

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憧れの音色を奏でてみませんか?

こんにちは 


調布市でフルートの指導をしています、原嶋由紀です。


小学生以下のお子さんのピアノとリコーダーのレッスンもさせていただくことがあります。


ブログの更新が途絶えておりましたが、アウトプットしたいことが溜まってきた😆


再開したいと思います。


今朝Facebookが10年前の写真を見せてくれました。

(有難い機能😆)





10年前、フェリックス・レングリ氏のレッスンの通訳をしたときの写真です。


確かこの時は、何日か立て続けに、朝から晩までレッスンがあって、すごく充実した時間でした。


言語を知るって、その言葉のバックグラウンドにある文化や考え方、歴史を知ることでもある、といつも思います。


数か国語を話すレングリ氏の知識量はちょっとやそっとではなくて、次から次へといろんな引き出しが空いて、いろんな情報が溢れ出てきます。


10年前というと、わたし自身ドイツから帰国して10年以上経過していて、日常的にドイツ語を使うことはほとんどなくなっていましたが、通訳したり翻訳したりすることがすごくおもしろくなった頃でもありました。


たぶん、伝えるための【日本語力】が帰国したての若い頃より格段にアップしていたのだと思います。



レッスンを受ける学生さんや、若い音楽家は、もっと上手くなるための情報をとりにくる。



けれども、海外からくる音楽家たちは、【音楽とは】【演奏とは】を伝えてくれます。



何のためにこの曲を演奏するのか。


当然その答えは、試験のためとか、コンクールのため、とかではなく。



この曲はどんなふうに作曲されたのか、その曲をどんなふうに吹きたいのか、そのためにどんな奏法を選ぶのか。



海外の、そして、一流の先生たちのレッスンにはそんな問いが溢れています。



それに丁寧に答えていくと、【何のために今ここにいるのか】そんな、本質的なことに気がつき、ど真ん中からフルートに取り組める。



そこに気がつけるように、言葉と言葉の間を、人と人との間を繋いでいくように言葉を訳していく。



人と人との間にを繋ぐこと、つまりそれは、コミュニケーションでしかなくて、ドイツ語とか日本語とか、それは表面でしかないのかな、と感じます。



ドイツに行く前から、帰国したらレッスンの通訳「ぐらい」できるようになりたいって思っていて、この「ぐらい」という感覚が、どれだけ甘くみていたのか(笑)とも思えますが、させていただく機会があって本当に有り難かったです。


2020年以降そんな機会は激減していますが、またのチャンスを待っています。


そして、こういった経験を通して私の身体に染み込んだエッセンスは日々のレッスンにいつも役立っています。


何のために音楽をやるのかな?


その問いの答えはすごくたくさんある。


それが実現できるように、最初の一歩から、さらに上のグレードを目指す人まで、その人のその時の目的を発見するレッスンをしています。