こんにちは調布市でフルートの指導をしています、原嶋由紀です。
小学生以下のお子さんのピアノとリコーダーのレッスンもさせていただくことがあります。
フルートは呼吸の芸術、音楽は時間の芸術という記事を2日続けて書きました。
芸術、というと、特別な人が作るもののようなイメージがあるかるかもしれません。
でも、そうなのかな?
シュタイナーの幼児教育では「芸術的に」という言葉がよく出てきます。
その言葉、かなり長いことピンとこない私がいました。
が、数年前、「これが芸術的」と思ったことがありました。
それは、娘たちの中学校の卒業式だったのですが。
生徒たちのたくさんの卒業制作、そして、何曲もの合唱。
100名ほどの生徒たちが自分で作ったもので溢れた卒業式は、本当に芸術的でした。
1つ1つの作品は決して上手なものばかりではありませんが、15歳のいろんなプロセスが見てとれる。
みんな自分の力で作り上げた作品ばかり。
一人一人が作り上げたものが溢れる場がとても芸術的でした。
芸術、というと、200年、300年、もしかしたらもっと前の偉人たちが遺してくれたものばかりをイメージしてしまいます。
でも、先生の言う通りや、マニュアルを見て作ったものではなくて、1人の人が自分の力で作り出したものなだ全てが芸術、アート。
大人も子供も、自分で試行錯誤して、自分がやりたい!と思うことが芸術的で、できたものが芸術、アートなのです。
上手か下手かは関係ない。
大きい小さいも関係ない。
作って「嬉しい!」と自分自身が感じられるものがアート。
レッスンを通して、そのお手伝いができたら嬉しいな、と思います。