音楽は時間の芸術-Tempoは聖なる時間 | ふる〜との魔法〜調布フルート教室プレリュード

ふる〜との魔法〜調布フルート教室プレリュード

憧れの音色を奏でてみませんか?

こんにちは。調布市でフルートの指導をしています、原嶋由紀です。

 

小学生以下のお子さんのリコーダーとピアノのレッスンもさせていただく事があります。

 

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この写真はコロナ前、2019年の大晦日か元旦ごろ。

ドイツのドレスデンです。

私の恩師であるドレスデン国立歌劇場の首席フルーティストだったエッカルト・ハウプト氏を訪ねた時のものです。

 

5年ぶりくらいのヨーロッパだったのですが、その後行き来が難しくなり、本当にいいタイミングで行ってくる事ができたと思うばかり。

 

ドレスデンは、第二次世界大戦で破壊されてた街で、その後、たくさんの建物が再築されていて、穏やかだけど芯の強さのようなエネルギーを感じる街で、私のパワースポットです。

 

そんなに遠くない将来絶対行きたい街の1つ。

 

昨日「フルートは呼吸の芸術です」と言う記事を書きました。

 

 

 
そして、そのあと思い出した事があって。
 
それも書きたいな、と思ってPCを開きました。
 
「音楽は時間の芸術です」
 
耳にしたことのある方もいるのではないでしょうか?
 
再現芸術、とも呼ばれ、作曲家が作曲したものを、楽譜を見て再現することを演奏という。
 
楽譜を通して、作曲した人と、時には数百年の時間を超えてコミュニケーションを取るような感じかします。
 
というと、難しそうな感覚が出てきそうですが、演奏している自分自身がピッタリくる、嬉しくなるような音を出せたら、音を出して嬉しくなったら、きっとそれを聞いてくれた作曲した人も喜んでくれる、そんな感覚。
 
だから、どんなに小さな子供だったとしても、音を出して「やったー!できた!嬉しい!」と思うこと繰り返していけるようにやってみる。
それを引き出すレッスンをする。
 
そしてそれを思いっきり楽しむ。
 
音楽に取り組む時間を、文字通り、音を楽しむ時間にしていくのです。
 
 
 
そんなことを考えていたら、おそらく10年くらい前、スイス人のフェリックス・レングリ氏のセミナーの通訳をした時の言葉を思い出しました。
 
寺院を示す Temple  と言う言葉と、テンポ Tempo  と言う言葉は、語源が同じなのでは?と思う。
Temple は門からさきは聖なる場所。
Tempo はそれが始まった時から聖なる時間が始まる
 
 
打ち合わせも何もなく、たくさんたくさんいろんなことを話している時に、その流れになって、その言葉を訳させていただき、なんてすごいものに出会わせてもらったのだろうと、本当に、幸運を感じる言葉でした。
 
 
TempleとTempoが本当に同じ語源なのかどうかはわからないのですが、でも、Tempoが始まると聖なる時間、日常とは違う時間が生まれる。
それは、本当に、と思います。
 
時間を使って自分を表現する。
音楽は時間の芸術。