「お腹から吹いて!」
とか
「お腹使って!」
という言葉をききます。
それってどういう意味?
腹筋?腹式呼吸?
生徒さんからはそんな声をよく聴くのですが、間違ってないんだけど、意識することが少し違うかな、と私は思うと同時に、「お腹」という部位が結構曖昧で、イメージすることが人それぞれ違ってきてしまうんだなぁ、とも思います。
腹筋を使って(これも曖昧ねー。腹筋っていう筋肉はなさそうだ。。。)フィジカルな意味で筋肉を使いたい時は、私は「横隔膜」という言葉を使います。
「お腹」を使って欲しい時は、私は「丹田」という言葉を使います。
「丹田」とは、Wikipediaによると
へその下三寸に位置する。
意味は気の田のこと。
とあります。
丹田について書き始めると脱線するので、もっと知りたい方は調べてみてください!
へその下三寸とか、気の田とか、わかるようなわかんないような感じですが、私は、体のエネルギーの中心のように捉えています。
丹田のエネルギーを使ってフルートを吹く、どんな感じでしょうか。
お腹に力を入れて硬くすることや、腹式呼吸をすることと必ずしもイコールではありません。
また、お腹を硬くしたから必ずいい音になるわけでもないと考えています。
楽器を演奏する事って、とても複雑な事。
どうしても頭でっかちにながちです。
あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、ああ間違える。
そんなことを考えてしまうことが多いです。
「丹田」を使って吹いてみる。
そのエネルギーに任せてみるって、私にとっては、頭で考えることを一旦横に置いて、体のエネルギーに任せて吹いてみること。
頭で色々ルールを思い浮かべてそれを守ろうとするよりも、自分の体の心地よさに任せてみると、体はきちんと知っているものなのです。
どんな息の吸い方や吐き方がその音楽を奏でるために一番気持ちいいか。
自分が気持ちいい吹き方をする。
それが、それぞれの作品を自分の解釈で演奏することにもつながります。
自分の体が嫌がっている吹き方ではいい演奏はできません。
体に任せて吹いてみる。
そして、それをよく聴いてみる。
そうすると、次にどんな風に吹きたいか聴こえてきます。
そして、私が常に意識していること。
人に与えられた正しい、間違っているに従って演奏するのではなく、自分自身の気持ちのおもむくままに演奏すること。
自分の体の快不快を感じ取る力を身につけること。
どんな風に吹きたいか聴こえてきます、というと、そんなん聴こえませんー、という方が多いですが、その力を育むことが大切なのです。
人に与えられた正しい間違っているに従って行動するのではなく、自分の気持ちに正直に選ぶこと。
他のことにも通じて行きませんか?
そんな心を育むためにフルートのレッスンが役に立ったら嬉しいです。
もちろんフルートも絶対上達します♡
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上下4本ずつの前歯が生え揃って、身長が120センチを超えた頃から指導いたします。
レッスンスタートのゴールデンエイジは、小学校中高学年、中高生だと思います。
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