謳う花 -3ページ目

謳う花

流れるように。其の儘。

露が乱れて
硝子にへばって
水滴ばっかの透明
叩けば割れるか


どっか遠くを見て
長い髪 伸ばして

なあ、出ていきたいんだろ?


深い迷路 袖は裂け
刺すまんま そのままの棘を

鮮血にまみれ
走れ
走れ





君の心の隙間の園、中に
咲いて
咲いて眠る黒い花


飛ばして
飛ばしてもっと
の奥に

君 と僕
出逢った

その
アカシ




靴は破けて
烏のコートに
身を屈ませ
ぶち当たれば割れるか?



そっか もう僕を見て
長い髪揺らして


なあ、出ていきたいんだろ?
ならその手を出せ





深い暗路 裾も裂け
流すまんま そのままの生命(こえ)を




鮮血にまみれても
走れ
走れ



共に




君の心の「好きな」のその中に
描いて
芽吹いてる白い花


飛ばして
飛ばしてもっと
の奥に

君 と僕
出逢った

その





心の隙間の園、中に
いつかは
咲いて誇る白い花


どんなって
どんなってもっと
貪欲に



欲しがって
揺れてる黒い花





君の心の「好きな」のその中に
描いて
芽吹いてる白い花


飛ばして
飛ばしてもっと
の奥に

君 と僕
出逢った


そのアカシアを



知るのは苦痛
気づくのも苦痛


だけど知ってしまう
見てしまう
気づいてしまう



苦痛から逃げられない



この世が1人ならいいのに
この世界がひとりならいいのに
あなたの笑顔が


唯、ひとつ世界を輝かせる



あなたの笑顔がない町は


ただただ灰の闇に沈む




いつも笑って、
笑っていて



この世の中で
お金も地位も世間も


そんながらくたのようなもの、
なにもいらないの




あなたの笑顔だけが、
この世で唯一、価値がある





あなたが笑えば

この世界のすべての幸せが生まれる




あなたがこの世の中に息づく

それだけで、世界に光が生まれる



笑って
笑って



あなたの笑顔が唯一




私がほしいもの




だからそのためのすべてを



この体を屑にしたって手に入れる

それ以外のすべてが
ただの手段にしか思えない

この手がどれだけ薄汚れているか
知っている


この目が、口が、顔も体も
どれほどの手段に塗れてきたか知っている





だけど


あなたの幸せな姿が
いつだってこの心を綺麗にしてくれるから




今日も、光輝いていて






あなたの笑顔が
ただ、 わたしにとっての生きる花なの
明日世界が壊れて


何もかも失って

傷付いた裸足でも

会いに行きたいのは誰だろう




混沌とした瓦礫の山

明日の可能性が0でも


鼓動が聞きたい

一目会いたい



360度広がる旅路を前に
探しにいきたい人が貴方にはいますか?







秋風が吹く度

あの日の自分を思い出す




心から笑えた
あの日を思い出す



明日突然いなくなるんじゃないかとか

嘘だとか騙されているとか使い捨てだとか


都合がいいとか



何も何も何も何も



考えたくないのよ







ただ、ただ笑って

抱いててほしいのよ




疑うのはもう嫌だ





信じたい


信じたい






ただ、ただ、信じたいだけなのに






消えないから、消えないで



裏切らないから、裏切らないで




単純なことなのに
簡単なことなのに





騙さないで
傷付けないで




こわいこわいこわいこわい





わたしは使い捨てじゃない



心の通った人間




使い捨ての駒だと、自分を思う人がいますか?





使い捨てじゃない
使い捨てじゃない
使い捨てじゃない




騙さないで
騙さないで









秋の香りがして



むせかえる





恐怖が今日もやってくる




明日突然、いなくならないで


明日突然消えないで



失うのが怖い
貴女は
ただの1度も
わたしを「変わった」人だと言わなかった


「人とちがう」
「変わっている」
「おかしい」
「面白い」
ときに蔑み
ときに笑い
ときに称賛する


貴女はこの十数年ただの1度も
わたしを「変わっている」と言わなかった

ただの1度もわたしを人として評価したことがなかった


あなたがわたしに求めたものは
「人としての価値」でなく
「あなたへの愛」だった


あなたがわたしを評価したのは
「知恵」でも「能力」でもなく
「愛」だった


それがどれほど嬉しかったかわかるかい?
ずっとずっと
線を引かれ
「こういう人間」という像を抱かれ
逃げることも抜け出すことも叶わず
像に型を当てはめるしかなかった人格に


どれほど嬉しかったか、わかるかい?




「あなたといると楽しい」
理由が
わたしにあるのでなく
ただ「あなたを理解しよう」とし
「あなたを楽しませよう」とし
「大切にしようとしてくれる」と
言ったその言葉が
どれ程救ってくれただろう



この身が持つものは
何があっても20数年
この身が変わらず守ってきたものは
「人を愛すること」だと
気づいてくれてありがとう


信じてくれてありがとう



どんな言葉にも行動にも態度にも
惑わされることなく
あなたの幸せを笑顔を考えていると
信じてくれてありがとう



「あなたがわからない」
それでも構わない
それでも、あなたは私が貴女を必ず大切にしていることを
裏切らないことを
知ってくれているから


真に理解してくれなくて構わない
信じてくれてありがとう



それがずっとずっと欲しいもの
ずっとずっと探していたもの


「揺るがない」のだと信じてくれて
ありがとう


この存在を信じてくれてありがとう




しばし旅立とうと思うんです

尚も、この愛を信じてくれる人を探してしまって
他人の一挙一動に動揺し困惑してしまう
宵が橙が
黒い仮面の使者を誘う


こちらへとやってくる



恐くて涙を流してしまう


灯りを消すと
仮面が群れをなして
やって来て



恐くなってしまう



逃げ道を絶とうと思います



しばし退路を絶とうと思います



わたしは自分と戦いたい
間違いかもしれないけれど



もっと自分を追い詰め
自分自身と戦ってみたい


かつての闇は
こんなものではなかったと
人に話す気にもならないけれど


もっと、あの黒を利用したい
糧に出来る気がするのです



自分が向き合うのは
もう一度己自身で
もっとこの心を強くしてあげたい



可愛い女の子にはなれない


だけれど、わたしらしいでしょう?



信友よ

この手紙は貴女に届けないけれど



常に信じてくれる信友よ



鳥の群に宿り
滝に対峙する岩に震える

鳥籠の鍵を
壊したい


束の間でも


『忘却』は恐怖
だけど少しの『退路』を作るのもまた恐怖



心友よ

わたしは弱いから
宣誓に、形を残す
この屑箱が人目に曝されていないからこそ、誓いを残す




胸を張って立とう
背筋を伸ばし立とう
凛として貴女の横に立つために




屑箱とて『退路』
しばらく、空に

おやすみなさい