秋の運動会も一段落というところでしょうか。
「運動会の思い出」というと,必ず思い出す話がある。
20年ほど前の話である。
運動会の打ち上げの席に,教育長さんがお見えになったことがあった。
乾杯の前に,お話をいただいたのだが,
それが,「小学1年生の初めての運動会の思い出」というお話であった。
教育長さんは,ご自身が1年生の時の運動会で,
上級生にぶつかって
自分の弁当箱を地面に落としてしまったのだそうだ。
泣いていると,6年生の女子が来て
「泣いてないで拾わないと,昼に食べるものがなくなってしまう。」
と一緒に拾ってくれたのだとか。
お昼に食べた弁当は,じゃりじゃりと砂のまじったものとなった。
それで,「運動会」というと,その「砂の味」を思い出すのだそうだ。
『運動会の思い出は,砂の味』
そうして育っていらした方々には
何をやっても,根本のところで,かなわない気がした。
「運動会の思い出」と聞く度に思い出す思いである。