婦人科に行ってきた・その6:手術当日 | チョコのめでたいブログ

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アメリカの田舎町に住むアラ還の日記である

こちらの続きです。

 

 

手術当日。

 

午後12時10分にノーメイクで来院、とのことだったので、ゆっくりシャワーを浴びて脱着しやすいワンピースを着る。

 

 

夫の運転で病院の広い敷地内の「手術棟」へ。

 

この病院では、診察はそれぞれの科がある建物で行い、手術のときだけこの「手術棟」に移動してきて行う。

 

 

12:10に来院して手続きを済ませると、わりとすぐに名前を呼ばれる。

 

付き添いの夫を待合室に残し、看護師に連れられ厚いドアの向こうへ・・・。不安

 

 

電話でも受付でも、ここに入ってからも、何度も「名前・生年月日・今日あなたは何を受けにここにきたのか」と確認される。

 

私が受けに来たのは、ヒステロスコピー(子宮鏡検査)ラパロスコピー(腹腔鏡手術)の2つ(どっちも「ロ」にアクセント)。

 

 

問診とバイタル・チェックのあと、手首にIDを巻かれ、全部脱いで手術着(後ろが開いた割烹着みたいなやつ)に着替えて、点滴を打たれる。

 

私は一部の抗生剤にアレルギーがあるので、入院や手術のときは必ずこの赤バンドがつけられる。

白いのは普通のIDバンド
 
すっかり準備が整うと待合室から夫が呼ばれて、1時間ぐらいここで一緒にいられる。
 
一人でも大丈夫だと思ったけど、やっぱり誰がそばにいてくれるのは心強い!
 

水色のは手術のとき頭にかぶるカバーです

 
 
30分ぐらい待つと、麻酔科医が来て問診と説明を受ける。
 
なんかちょっと軽い感じの若い人。
 
 
次に私のかかりつけの婦人科医である執刀医が説明に来る。

主治医の第一声は、「ピッグテール(三つ編み)、可愛いわね!」という明るい言葉。

 

(私は待っている間、髪をゆるい三つ編みにして両側に垂らしておいた)

 
来たことのない手術準備室で、顔見知りの医師のいつもの明るい声にホッとする。

 

 

医師から改めて、以前のラパロの癒着などがあれば全部取ること、卵巣はよっぽどのことがないかぎり取らないが、卵管は取ったほうがいいこと、嚢腫があれば取ること、子宮内は内膜が厚くなっていたのでヒステロスコピーをして悪いものがあれば切除することなど、再確認されて同意書に署名する。

 

この医師になら安心して命を任せられる。

 

 

最後に担当看護師が挨拶・迎えに来る。

 

マスクをしているので目しか見えないが、今まで問診や点滴をしてくれた看護師と違う何かすごいオーラが身体中からメラメラ燃え上がっているような人炎だった。

 

 

「では行きましょう」とベッドごと移動。

 

夫に手を振り、ずらっと並ぶカーテンで仕切られた個室の間を通り、カラカラというベッドの下についたタイヤの音を聞きながら、立ち入り禁止のドアの向こうへ・・・

 

思わず「ドラマみたいですね」と言うと「そうでしょう?」と後ろから看護師が落ち着いた声で返事をする。

 

 

手術室に入る前に、廊下の途中で例の麻酔科医が待っていた。

 

胸ポケットに入っていた2本の注射器から1本を取り出し、「あ、まちがえた、こっちじゃなかった」と笑いながらもう一本を抜き出し、私の手の甲の点滴の管に刺す。

 

はあ?シャレになってないんですけど!

 

そして私のベッドを押している担当看護師に「ちゃんと間違えずにやったよ」とかなんとかジョークを飛ばしていたが、看護師が無反応だったのが救いだった。

 

そして角を曲がって手術室に入った瞬間、記憶が途切れた。