2週間ほど前に、半年に一度の歯科検診があり、小さな虫歯が3つあると言われて治療してもらいました。
(保険が効いて300ドル以上ね)
そのうちの一本が、治療後から痛み出しました。
一度噛み合わせを調整してもらったんだけどまだグズグズと痛くて、今日は2度目の調整です。
ほんっといやになる。
・・・はい、戻りました。
今回は、「しっかりギリギリと横に歯軋りしてみて」と言われて、またほんの少し調整してもらってきました。
2〜3日はまだジンジンするかもしれないけど、これで治るだろうとのこと。
私はもしかしたら治療の際に歯が割れたとか(つまり医療ミス)何かもっとやばいことじゃないかと疑っていたので、本当にこれで痛みが消えたら嬉しいです(歯科医に「歯は割れたりしてないですよね?」と確認してしまった)。
さて、治療前に待合室に座っていると、少し離れたところにかなりご高齢のご婦人が一人で座って、何か調べ物をしているようでした。
しばらくするとご婦人は受付に行き、「私の保険を確認してみたんだけど、カバーされるみたいだから治してもらうわ」と。
受付の女性「そうですね、あなたのアカウントにも、まだお金が残っています」
ご婦人「ええ、でも補聴器を新しくしたばかりだから心配だったの。私は健康な90歳だから、残っていたのね」
受付の女性「年末になると、使いきれなかった保険料を使うために予約が殺到するから、早めに予約を入れてください」
その後、ご婦人は一人で運転して帰っていきました。
・・・この「保険」というのは多分、Flexible Spending Accountのことだろうと思います。
このブログで何度も書いてるけど、これは年間一定のお金を税金控除で入金しておくことができる医療アカウントです。
よく医者・歯医者にかかる人は上限ギリギリまで入れておいた方が得ですが、使いきれなければ消えてしまうので、よく考えて金額を決めたほうがいい口座です。
この会話を聞いていて、
あ〜アメリカって90歳になってもこうして健康保険や医療口座の残高を気にしながら治療を受けないといけないんだなあ
90歳になっても一人で運転して歯医者にかかるのはすごいけど、やっぱり大変だなあ
と、ちょっとどんよりしてしまいました。
先進国で医療費の患者負担がここまで高いのはアメリカだけらしいけど・・・
アメリカは医療の研究が盛んだから、その研究費を患者に負わせているらしいです。
でもその研究の結果生まれた治療や薬はこれまた高額で、一般人は受けられないレベルという矛盾。
このシステム、一部の大金持ち以外、誰が得するんでしょうか。
アメリカに骨をうずめるなら、老後は絶対に医療機関つきのシニア・コミュニティ希望です。
といっても血圧も高いし、あっちこっち痛いし、ストレスまみれだし、あまり長生きしそうにないのがまだ救いだったりして。